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磐樹炙弦 タロット&占星術 »

鑑定内容:
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※このサンプルは相談者の許諾を得て公開しています。

【展開】

上段 Ace of Swords / The Priestess / 4 of Wands
中段 Knight of Discs / 8 of Swords / 7 of Swords
下段 10 of Swords / 8 of Discs / The Empress
(添付画像参照)

 

【分析】

中段中央には数札「剣の8」、タイトルは「干渉 Interference」、双子座の木星が帰属し、数字8から水星の影響を受ける。数札「剣」は四大元素(火・水・風・地)のうち「風」の元素、人間の心理機能においては「思考・言語・コミュニケーション」に対応する。相談者は現在、思考がまとまらず、止まらない自問自答、思考の連鎖のさなかにいる。相談内容は「最近フラれたがもうワンチャンあるか」とのことであるから、「もうワンチャン」について、ずっと考え続けていて、思考がループしている状態にある。

 

言葉は言葉を、思考は思考を、それ自体を繰り返し、増殖させ、閉じた輪を形成する。考えた時間、積み上げた言葉の分だけ正解に近づいている、という錯覚を引き起こすが、もちろん、そうではない。この思考の連鎖を「止める」ことが今、肝要なのだ。では、なぜ相談者はそのような「思考の閉じたループ」に陥ったのだろうか。

 

中段右には数札「剣の7」タイトル「無益 Futility」水瓶座の月が帰属し、数字7から金星の影響を受ける。中央の「剣の8」から一つ若くなった数であり、伝えるものは中央の「剣の8」の補足であろうが、月と金星という二つの女性的エナジーがニュアンスとして加わっている。フラれた相手には未練があるのだろう。金星は、相手に対する情熱が未だ冷めやらぬことを暗示する。しかし、月はうつろうもの、幻覚、不安などを象徴し、この恋慕自体の「陰」もまた暗示する。断ち切り難い未練と執着は、素晴らしい思い出だけではなく、喪失の不安や、うつろいゆく自然に対する「直視」を避けたい、という衝動にも、由来するのかも知れない。

 

中段左には人物札「円盤の騎士」、元素「地の火」で表現されるパーソナリティ。話の流れから、この人物はフラれた相手のこと、あるいは相談者の中で相手に投影されているイメージである、とする。この人物は、現実的で具体的、体力、強い衝動や欲望、意志に恵まれており、現場ではリーダーシップを発揮し得る度量を持つが、やや思考に短絡なところがあり、良くも悪くも単純、素朴、といった風である。これがどれくらい相手のイメージに重なるかはこちらからはわからないが、注目すべきは中段中央、右に並んだ「思考」の世界とは対照的に、「具体性・身体性・現実性(地)」と「欲望・行動・意志(火)」の要素が、この人物像に集約されている点である。相談者が陥っている「思考のループ」を、外側から眺めているのがこの人物なのだ。

 

彼は意図的か意図的でないかは問わず(それほど策士という印象はないので)相談者の未練が断ち切るための「きっかけ」を提供せず、放置しており、何も言わない。「ワンチャンあるか」という問いに対しては、件の人物はその「含み」を残すような態度をとっているのかも知れない。それはこの人物にとって、なんらかの利益に繋がる面も、あるのかも知れない。この人物の真意に、曖昧なままにしておくことで利益を得ようとする「ずるさ」があるのか、あるいはそこまで考えが及び至らない「素朴さ」のせいなのかは、現時点では判断を保留しておこう。ともかくもこの人物は、相談者の「思考のループ」を、外側から眺めている。

 

下段中央には、数札「円盤の8」タイトル「熟慮 Prudence」乙女座の太陽が帰属し、数字8から水星の影響を受ける。今相談者を支配している「風」の元素の不毛さの下には、しっとりと湿り気を含み温かい「地」があり、それを照らす太陽があり、根を張り上方へ、静かにゆっくりと伸びていく生命力がある。中段左の「円盤の騎士」と同じ「地」の元素であるので、この「細かく考えすぎず、大らかに現実を受け止め、味わう」という感性は、相手との関わりのなかでヒントとして相談者が得たもの、かも知れない。

 

中段中央と同じ8番で、水星の影響下にあることも示唆的だ。今現在、相談者が感じている「なぜこうなったのか、これからどうできるのか」という「思考」のエネルギーと、フラれた相手との関わり、思い出から得た「具体性に、おおらかに、感じて味わう」という資質が、この札では統合されている。相談者は、彼との関係で得たもの、それによって自分の中で成長したものとは何か、ということを、静かに・沈黙して「熟慮」している面もある。心の中で空虚な言葉が吹き荒れていても、それとは違う「沈黙して感じている」相談者もまた、存在するのである。

 

下段左には数札「剣の10」タイトル「廃墟 Ruin」双子座の太陽が帰属し、数字10は地球ないし土星、つまり最も近くと最も遠くの「大地」の影響を受ける。現在相談者の心に吹き荒れる不毛な思考と言葉の嵐は、太陽に照らされ、渇き、静かな「廃墟」になりつつある。これは吉兆だ。終わらない思考、終わらない自問自答は、エネルギーを消耗し、最後には停止する。思考が終わった後には、燦々たる言葉の廃墟が残るが、もうそこに情緒的なエネルギーはなく、ある種の記念碑のような、静かな感慨があるのみだ。それは時折、痛みとして想起されるかも知れないが、どこか遠い、苦い思い出のようなものに、なっていく。

 

下段右には、絵札「女帝 The Empress」。金星が帰属する。彼女はエネルギーを失いつつある思考の嵐に背を向け、金星のうるおい、重力で受け止め、時が来るのを待っている。ここまでの並びは、男性性/女性性のエネルギーの均衡をも描いている。男性性(風/火)と女性性(水/地)が、交錯しながらも、ある絶妙なバランス、シンメトリーを描いている。下段は無意識領域、潜在的世界を表すので、相談者の心の中には、内なる思考と言葉の嵐に辟易としながら、恋の思い出と、それから得たもの、自分の成長を「吟味」している、沈黙する自分もまた、どっしりと王座に座っている。フラれた相手との美しい思い出を反芻して、味わっているのかも知れない。

 

中段の風景は、「思考の嵐を眺めている男性」、下段の風景は「思考が枯れ、新たな生命が身を結ぶのを待っている女性」を描いている。相談者は「もうワンチャンあるか」と問うが、無意識的には、つまり本心としては、自らの喪失の痛みが消える「時」を待っていて、そこから一層豊かな「実り」が得られることを、確信している。自問自答に苦しむ相談者を外から眺める男性に対し、女性は背を向けていることも示唆的だ。ズルい男と、先に進む女、という風に、見えなくもない。

 

上段中央には絵札「女司祭 The Priestess」、月が帰属する。数札「剣の7」に現れた月と金星が、2枚の絵札(女帝、女司祭)として、改めて立ち現れている。「女司祭」は、月に象徴される女性的エネルギー、直感、霊的なメッセージなどを表す。現状と、無意識の深みを、一段高い場所から見下ろしている彼女の「メッセージ」は何であろうか。

 

上段左には数札「剣のエース」、元素・風の最高度の完成を表す。数字7,8,10と、低いエネルギーで、次第に枯渇しながら、干渉、堂々巡り、廃墟へと落下していく風のエネルギーは、エースの札で本来の輝き、明晰さ、叡智を回復している。こんがらがった頭は、再びスッキリと、明晰になっている。

 

上段右には数札「棒の4」タイトルは「完了 Completion」牡羊座の火星が帰属し、数字4から木星の影響を受ける。中段中央「剣の8」は、思考・おしゃべりの宮である双子座に、なんでも拡大して膨張させる木星のエナジーが加わった状態を表していた。だから、思考・おしゃべりが「止まらなかった」のである。(そしてその止まらない内的おしゃべりは、ある程度魅力的でありつつも「無益」である、と「剣の7」が告げている。)その木星のエネルギーは、今は「棒(火)」の世界で、思考が枯れ果てた後の廃墟に、再び立ち上がってくる「欲求・衝動・意欲」を膨張させている。「棒の4」は春分点に始まる牡羊座0度から9度までに位置し、「始まり」というニュアンスを強調する。「完成」が「始まり」である、というのは面白いイメージだ。思考の嵐の騒々しい言葉ではなく、無言の太陽と月が、交互に穏やかに廃墟を照らす「沈黙の静けさ」のなかで、「熟慮」してみるのがよいだろう。

 

【総評】

相談者を動揺させている「月」の不安と「金星」の情熱は、騒々しい嵐を潜り抜け、純化 Purified されつつある。非常にたおやかな女性的エナジーがあることを感じさせ、逆に「なぜ今、言葉が絡み執着に囚われているのか」、に思い至る。それはもしかしたら相手からの「影響」かも知れない。もうワンチャンあるかも、と思わせたままにしておく、邪悪なのか素朴なのかはわからねど、とにかくそういう、男性的エネルギーが仕組んだ「場」に囚われている可能性を検討するべきだろう。そこでは相談者内部にも男性的エネルギー、元素・風の思考が刺激され、バランスを乱す。

 

しかしまた、相談者の女性的エナジーは、月、金星、そして太陽という元型的な要素として、無意識領域にしっかりと根を張っており、混乱する自我を冷静に見つめてもいる。喧騒には「背を向けて」、考えが静まっていくのを、何かが「完了」して、再び「始まる」時を待っている。

 

ひとしきり考えた後、「もうワンチャン」を求める不毛な思考が終わり、スッキリさわやかに吹っ切れて、それから次のフェイズが「始まる」、そういう方向に向かっている、と読むことができる。しかしまた、何を「完了」し、何を「始める」かは、相談者に委ねられている。一度フラれた相手との「もうワンチャン」を、始めることだって、理屈としては可能だろう。しかし、それは自分の本当の心の求めることかどうかは、今しばし時間をかけて「熟慮」するのがよいだろう。

 

「棒の騎士」は混乱の嵐を眺めていて、その足下には「言葉の廃墟」が横たわっている。「女帝(金星)」はそれらに背を向けて、大地からなにか新しい生命が芽生え伸びていくのを、背中で感じている。この二人が演じるドラマを、「女司祭(月)」は、その秘密のシナリオを深く理解しながら、黙ってテレパシーを送り続けている。

 

 

【アドバイス】

・「もうワンチャンあるか」という問いには「あり得るが、それはそんなにいいものではないかも」という答えになる。
・思考を「彼」ではなく「自分」に向ける。自分が得をすることを最優先にイメージする。彼への興味が少し薄れるようなら、もっとそうする。
・いい思い出、成長、潤いを増した肌など、彼から貰った「よきこと」だけを携えて、一つの恋を「完了」させ、次の人生を「始める」ことをイメージしてはどうか。
・次の「始まり」を、成長した自分と、成長した彼とで、もう一度「始める」ことは、可能ではあろう。しかし、別に彼でなくてもいいはずである。彼の振る舞いに、なにか不誠実さや、思慮の浅さ、魅力のなさ、を自分の無意識が感じ取ってないか、よくよく吟味するべきだ。

 

【おすすめのおまじない】
・The Beatles 「Dear Prudence」を毎日聴く。歌詞も検索・翻訳して読む

・月を賦活する。月光を浴びる、暗闇を味わう、キャンドルを眺めるなど鎮静的なもの。
・金星を賦活する。蜂蜜、バスソルト、美食やエステなど快楽的なもの。

 

 

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