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※このサンプルは相談者の許諾を得て公開しています。
【展開】
上段 Princess of Discs / 6 of Wands / 5 of Discs
中段 4 of Wands / The Priestess / 3 of Wands
下段 8 of Wands / PND-6 of Swords / 4 ofWands
(添付画像参照)
【分析】
中段中央には絵札「女司祭 The Hipriestess」。月が帰属し、直感、テレパシー、非論理-非合理的メッセージを象徴する。過去の関係、健康その他となにかと波風のある日々にあるが、これらイベントには「受信」を求めるメッセージが含まれている。
中段左には数札「棒の4」、牡羊座の金星が帰属し、タイトルは「完了 Completion」。この札は黄道帯上では牡羊座第3デーカン(10度区分)に帰属し、つまり春分点に始まる「火の活動級」、「最初」のサインの「最後」に位置する。タイトルが示す「完遂」は、「はじまり」の「完了」なのだ。中段右には数札「棒の3」牡羊座太陽が帰属し、タイトルは「美徳 Virtue」。同様に、牡羊座第2デーカンに帰属し、ということは「はじまり」の「絶頂」を示す。
中段3枚の並びは、中央の純粋な女性性、受動性、霊感と、両サイドの勢いづいた「火」-男性性のくっきりとしたコントラストを描いている。相談者の現状として、数々の困難、障害が感じられつつも、エナジー自体は高いレベルが保たれている - 故に疲労困憊も激しい - のが感じられる。
「棒の3」の太陽、「棒の4」の金星は、共に天空上で最も明るいルミナリーの、男性と女性を表している。相談内容の最初には過去の恋人から持ち替えられた復縁とその拒絶が触れられている。またそれぞれの数札は、数字3から土星、数字4から木星の影響を受ける。これは「制限(土星)」と「拡張(木星)」のコントラストでもある。これらくっきりとしたコントラストの間で、女司祭は沈黙し、テレパシーを「伝達」している。
下段左には数札「棒の8」射手座の水星が帰属し、タイトルは「素早さ Swiftness」。8という数字から水星が重ねて強調される。下段右は数札「棒の2」牡羊座の火星が帰属し、タイトルは「支配 Dominion」。ここまでで、牡羊座に位置する棒の2から3まで、全てが並んでいる。相談者にとって春分点、牡羊座、サイクルの開始と、その完了とは、何を意味するのだろうか。
また、「女司祭」を除いて棒と剣の数札で埋め尽くされた中段・下段の並びは、男性性と女性性の激しい衝突、止揚へ向けた激しい葛藤を示唆する。都合3つ現れた「水星」は、中性、流動性を強調する。なるほどくっきりとした男女のコントラストの止揚のために、今必要なのは「中性的」エナジー、媒介であろう。太陽と月、金星と火星、そして水星が3つ。くっきりとして、豊かな、激しいエナジーの回路が「拡張」と「制限」の界面で、せめぎあっている。
上段中央には数札「棒の6」、獅子座の木星が帰属し、タイトルは「勝利 Victory」。下段中央「剣の6」と対称性を示している。現在の困窮は、潜在意識下では既に「理解」されており、相談者が向かっていく方向には「勝利」が輝いている。しかし、なんらかの理由により「理解」は「保留」されており、「女司祭」の沈黙が門番のように「勝利」への通路 - 2本の柱の間 - に鎮座している。
上段左には人物札「円盤の王女」。彼女は「火の火」から「地の地」に至るシーズンサイクルの最後、「地の地」に位置し、一巡したエナジーを再び春分点に回帰させる。彼女の杖は地面に向けられ、先端の結晶から光が注がれている。彼女の全身は下からの光に照らされており、死んで再生し発芽する「火」をみつめている。
上段右には数札「円盤の5」、牡牛座の水星が帰属し、タイトルは「心配 Worry」。数字5から火星の影響を受ける。地の不動宮・牡牛座は、流動的な水星のエナジーを受け、揺るがされている。この「地震」は、火星 - 再生のための破壊 - のエナジーによって「意志」されている。また「円盤の5」は牡牛座第1デーカンに位置し、すなわちこれまで並んだ牡羊座、棒の2から4までのプロセスの「完了」の後に続くものだ。
男女、制限と拡張の激しいせめぎ合いにあって、状況を突破しようとする男性的エナジー - 棒と剣、意志と知性 - は、垂直の軸をブレなく保っている。下段、潜在意識下では強い男性性エナジーを「流動」させる中性的エナジーが駆動され、マグマは柔らかく動き出した後、未来方向ではそれが「地震」として現れ、すなわち身体症状化する。肺の健康に不安があるようだが、今回スプレッドからは、それは「不安」に留まり、今後大きな問題に発展するようには感じられない。季節の変わり目に風邪をひくように、必要な「揺らぎ」として一時的に現れる症状とみてよいのではないか。
それでは、季節の変わり目の「風邪」、地震は、何のためにもたらされるのか。獅子座の木星、自身の「行動力」をさらに拡張するためであろう。未来方向から眼差しを向けている「未来の自分」は、自然な「女性」の表象に、穏やかに行き着いている。強い男性エナジーと、中性的な「トリック」によって垂直の噴火に至った後、神秘のヴェールに身を隠していた「女性」は、生成り色の柔らかなドレスを纏って「地の地」、自らの身体に、満足している。
【総評】
過去の恋人との直近のやりとりは、今感じられている不調あるいは困憊の全体を貫く象徴性を帯びており、思ったより深く相談者を動揺させているようだ。そこで為した「拒絶」という判断は、おそらく正しく、というよりは必要だったものだろう。それを受け入れてしまえば、垂直に噴火する「突破力」は得られず、エナジーは低いレベルで「不全な女性性」の状態に戻っていたかも知れない。
中央縦軸が示すストーリーは、理性(剣)と意志(棒)の、最高度の完成を待つ、沈黙する女性性である。その果てに、シーズンサイクルの完了、「地の地」、肉体への回帰が目論まれる。まぁ力を抜いた「生き物」の姿になるために、ちょっと力を入れ、故に地震も起きていて、それが肺炎として現れている、といったところか。その他の不調感も、この大きなストーリーラインに配置されているように思われる。月は蟹座の支配星で、蟹座は呼吸器を支配する。
体調も心配なので、早くこのストーリーラインを「完了」したいところだが、最初のトリガー、「理解」は「保留」されている。ここに謎が一つ残る。理解したくない、なにかがあるのだろうか。「棒の8」に強調される水星は射手座の支配星であり、射手座は太もも、股関節を支配する。「行動力」だろう。行動力を手にいれる、ケンタウルの馬の足を手にいれることを、相談者は躊躇している。「剣の6」に現れる水瓶座の支配星は土星であり、「棒の6」の木星と、引き合っている。
なにか、躊躇して、いまいち踏み切れない「行動」がないか、チェックしてみるべきだ。行こうと思って行ってない場所、やろうと思ってやっていないことなど。そこに行き、やってみることで、肺炎の症状も寛解に向かう、ということもあり得る。「円盤の王女」の傍には、金星(牡牛座)と太陽(獅子座)があり、水星の流動性と木星の膨らみによって、空の最も輝かしいルミナリーが、調停されている。彼女の円盤、太陽と金星のエナジーは、彼女の杖の先から、現在時点に向けて放射されている。その光線の先には棒の4「完了」がある。なにかを「完了」させなさいと、彼女は伝えているのかも知れない。
【アドバイス】
・体調は心配だが、ルミナリーは明るく輝いている。自分の元気、体力を信じる。
・柔らかく(木星)、暖かく(太陽)、受容的(金星)に、アプローチする。「完了」のためには、まず力を抜かなければならない。
・なにか「保留」していることを、完了する。受け入れざるを得ない結論、移動、行動など。
【おすすめのおまじない】
・金星を目視する。今頃は明けの明星が見える。
・体を温め、揺らす。根菜類を食べる。
・沈黙。沈黙する自分への問いかけ。耳を澄ます。アンビエント音楽
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