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鑑定内容:
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※このサンプルは相談者の許諾を得て公開しています。

【展開】
上段 The Emperor / 6 of Wands / Adjustment
中段 8 of Swords / The Death / Queen of Discs
下段 The Hierophant / PND-The Moon / Knight of Swords
(添付画像参照)

 

【分析】
中段中央には絵札「死 The Death」。蠍座が帰属する。問いは「運命の人に再会したい」であり、中段中央は今現在の相談者の心象風景であるから、「運命の人との再会」に託されているのは大きな変化、生まれ変わり、リスタートがイメージされている。蠍座は継承・遺産・性を象徴する。

 

中段左には8 of Swords, 双子座の木星が帰属し、タイトルは「干渉 Interference」。言語・対話を象徴する双子座に拡大・拡張を象徴する木星が入り、情報や議題、内的対話が溢れ出して、ある種の飽和状態、ノイジーな状態。中段右には人物札「Queen of Discs」、Water of Earth。高みの玉座から遠くにナイル川を眺め、ぼうっと土地開発利用計画を夢想している女王が描かれている。

 

中段の3枚は、ともかくの何か大きな心機一転があり、あるいは期待し、色々と考えること、自問自答、あるいは外部からの雑然とした情報のなか今ひとつヴィジョンが定まらず、それでいて「なんとかなるんじゃないか」という根拠なくぼんやりとした、それゆえに未来への確かな意志が、沈黙のうちに芽生え育っている、相談者の現状を示す。印象的なのは、中段左8 of Swordの騒々しさと、中段右Queen of Discsの静けさである。相談者はある程度、頭の中の雑然としか言葉のもつれと、静かに呼吸しぼんやりとまなざす身体感覚を分離し、落ち着いてそれらを対処する方法を身につけつつある。新たに獲得したその能力によって、今までは想像もしなかった未来の方向性や、まさか自分にそんなことが可能とは思えなかったような立ち振る舞い、「新しい自分のありよう」に、気づき、興味を感じ、それをさまざまな実践で試そうとしている。とてもポジティブな態度である。

 

思考は持続し、延長し続けることを求める。死は、それを切断する。思考ないし自我は停止・切断・消去を恐れ、死を禁忌するが、死は単に「持続の幻影」を停止させるものであり、我々が日々、細かく体験していることである。考え事があって眠れないとき、考え事は持続を求め、切断を恐れる。しかし耐えきれない眠気によって死はもたらされ、意識を失う。朝目覚めると、身体と呼吸、朝の陽光と変わらない日常があり、見当識レベルの上昇とともに、前夜の思考は再起動し、再び「考え続ける」ことを要求する。このサイクルの内部にあるとき、永遠にも感じられる思考の迷宮と、突然訪れるその崩壊-眠り-死は、苦痛として感じられる。しかし、その外部にたち、高みから毎年実り朽ちる植物のサイクルを眺めるとき、苦痛はなく、循環する生と死のサイクルは「耕作計画」というメタレベルの意志、計画に、包摂される。中段右Queen of Discsが眺めているのは、言葉と思考の迷宮に右往左往し、ついにうとうとと眠気に襲われ意識をなくそうとしている、相談者自身であろう。Queenの顔は見えないが、特段深刻な表情はしていないはずだ。

 

下段中央には「保留」の札が出た後、絵札「月 The Moon」。魚座が帰属する。恐ろしげな神像が行手を阻む暗闇の一本道を、妖しい月が薄暗く照らしている。札の下部には光球を掲げた甲虫が、水から這いあがろうとしている。これは夢見の風景であり、暗く不安だが、不思議な安堵感も満ちている。運命とは一本道であり、一本道であるがゆえに、明るく煌々と照らされ、広告パネルが並ぶことはない。もしそうなら、それは運命ではなく単なる通路である。暗く不安だが、一本しかない道、それこそが体験としての「運命」であり、「運命の人との再会」には、もちろんのこと暗く、重たく、不安な要素が伴うのであろう。中段左には絵札「司祭 The Hierophant」、牡牛座が帰属する。威厳に満ちた衣装を纏った司祭が、物質と富の「映像」を背負い、思わせぶりなサインを示している。「月」が表す暗く不安な「雰囲気」に対して、人が求めるのは「司祭」の明るさ、重さ、確かさであるが、当然それらは「映像」に過ぎない。中段右には人物札Knight of Swords、Fire of Air、プランを決定し指揮を取る指揮官が描かれている。彼は蜻蛉のような薄い羽で飛行し、剣先と馬は物質界に向かって素早く下降している。

 

中段左の8 of Swordsは下段では右のKnight of Swordsに、中段右のQueen of Discsは下段では重たく輝く「司祭」に、それぞれ反映している。相談者の無意識領域では、すでに「何をどうすればいいか」が、把握されており、「月」の暗い風景を「お化け屋敷」のアトラクションのように、ワクワクして臨んでいる。これらは無意識領域で起きている力動であり、実際に意識が捉えられる自身の情動としては「月の暗さと不安」が主であるかも知れない。少なくとも、何がどうなってどうなるからどうすればいい、という明確な指針は何も示されていないのだから、持続を、不安の持続を求める思考は、その内部に止まろうとするだろう。しかし、中段中央にすでに死-眠気は起きているので、どこかの時点で思考-自我は否応なく停止され、暗い夢の世界に沈んでいく。しかし、眠りの世界にはすでに有能なメンターとコマンダーが待機しており、眠りに落ちるドキドキ感と続いて生起すべき全ての「アトラクション」の、安全と演出を監督している。

 

上段中央には数札6 of Wands、獅子座の木星が帰属し、タイトルは「勝利 Victory」。獅子座は自己意識、自己表出のエナジーであり、ここに中段8 of Swordsでは双子座にいた木星が、移動している。6は太陽の座であり、太陽は獅子座の支配星である。これでもか、というくらい、明るく照らされた風景であるが、実はこの陽光は、夢の風景である。自己意識とはそれ自体が、夢のようなものであるからだ。深い死の眠りに落下して、明るい太陽の夢を見ている。それは心地よく温まった自身の身体が感じられ、このように明るい光の下で自分がどんな服を着てどんな表情でどんなポーズをとればいいかが、理解されている。上段左右には2枚の絵札が並び、左には「皇帝 The Emperor」、牡羊座が帰属する。春分点を象徴し、物事を「はじめる」爆発力を表す。上段右には「調整 Adjustment」、天秤座が帰属する。綱渡りをする道化師が描かれている。

 

上段の風景には、皇帝と道化師がいて、明るいパレスを連想させる。同時に、それ自体が夢のような風景でもある。夢見のなかで眩しい光を感じ、それでいて、そこで目を醒ましてしまわないように、道化師が慎重に劇の進行を制御している。この明るさのなかに消失しているのは「不安」であり、新たに付け加わっているのは「熱」、熱の輪郭としての「自己」、つまり「笑い」である。

 

縦軸で見てみる。下段中央で暗い水からあがってきた甲虫は、小さな太陽を掲げて、恐ろしげな一本道をすすむ「夢のアトラクション」の主人公、相談者自身である。このアトラクションは、期待通りに最もドラマティックなクライマックス「死」のビックリを経て、ラストの大団円「勝利」に至る。光虫が思わせぶりに掲げていた小さな太陽は、ここでは獅子座-自己意識の炎となり、燃え盛る悦びを享受している。

 

下段左の「司祭」は、重たい物質と身体に輝きと彩を加え、映像化する。それは思考の迷宮(8 of Swords)のなかで、疑心暗鬼、ネガティブチェックを受けながら、最終的には煌びやかな王の衣装(The Emperor)に結実する。「司祭」が「映像」であるように、「皇帝」もまた「爆発」である。思考、精神が体験するのは、物質から立ち起こる映像と、その爆発、爆風である。

 

下段右のKnight of Swordsは、夢見の世界のディレクターであるが、同時に「身体の女王」の指揮下にある。Queenは目覚めており、しかしぼんやりと、大地を眺めている。女王の頭の中には、新しいアイデア、新しいプランが芽生えており、それ自体の自律性(Adjustment)によって、絶妙で美しいポーズを造形する。この道化師の美的貢献が、爆発的に輝く自己意識-笑いのプロセニアムには、どうしても必要なものである。

 

【総評】
9枚全体を通じて男性が描かれた人物札は下段右のKnight of Swordsのみであり、その他の絵札は、そこに人物が描かれていても、夢の舞台の登場人物のようである。つまり、ここで示唆されている「運命の人との出会い」は、具体的に誰とどう、ということよりも、相談者自身の内部で生起している心理的ドラマであり、まずはそれが先決だ、ということだ。運命は他人に訪れない。必ず、自分に訪れる。

 

「運命の人に再会したい」のであれば、「運命の人に再会するというドラマ」のシナリオを書き、舞台美術を整え、セリフを暗記して筋力を鍛え、劇場を予約して当日を迎える、という「制作」を遂行すればよい。最も感動的なシナリオと、そこで主人公を演じなければいけない俳優としての責任感、必要な身体訓練、そしてなによりも、よい俳優が必ず持っていなければならない資質 - 爆発的な笑いを、「運命の人」そのものよりも、強く求めるべきだ。それを強く求め、気絶するように夢見の世界に入っていく、そういう勇敢さが、「再会」のドラマを生起する鍵であろう。

 

自分自身の夢をみる、というのは、いわば人間の意識発達過程における最終段階でもある。夢というのは、突然現れるお化けとかがたくさんいるから面白いのであって、自分自身のしんみりとした成長、感動、悲哀などをじっとりと描くドラマは、大人がみるやつだ。しかしまぁ、それにはそれのよさというものがあるのだろう。たぶん。なんにせよ、役者はそろっている。舞台も整っている。あとは衣装に着替え、気絶するように眠り、ふさわしく演じるだけである。

 

【おすすめのおまじない】
・「5秒前」のおまじない。「5秒前。4,3,2,...(ハイ、)」で行動する。
・「赤毛のアン」を読む。新アニメ「アン・シャーリー」ももうすぐ始まる。
・食べ物の生産地を意識する。どこでつくられ、どう運ばれ、どう料理するか。



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