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磐樹炙弦 タロット&占星術 »

鑑定内容:
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※このサンプルは相談者の許諾を得て公開しています。

【展開】
上段 9 of Wands / 5 of Cups / 7 of Cups
中段 2 of Wands / The Lovers / Knight of Swords
下段 Queen of Discs / The Priestess / 7 of Wands
(添付画像参照)

 

【分析】
中段中央には絵札「恋人たち The Lovers」、双子座が帰属し、男と女、白と黒、赤と白が互いに信義を確認する、婚礼儀式の風景が描かれている。この札で強調されているのは「均衡」と「交信」であり、コミュニケーションにおいて「波風を立てない姿勢を貫いてきた」相談者の到達点であろう。ここには変化には乏しいが安定したコミュニケーションがあり、また選択もある。双子座は元素「風」の柔軟宮であり、思考-言語-理性を象徴する「風」エナジーが、次なる元素「水」の領域と接し、未知なる領域との交信を開始する宮である。「生命の樹」においてはティファレト-ビナーを結ぶ径に帰属し、自己-太陽と形態-土星を結ぶ。ここでも、「かたち」を成すために「うごき」を止めていく、あるいは「かたち」から「いしき」を生み出す働き、どちらかといえば安定し停止していこうとするエナジーを表す。

 

中段左には数札 2 of Wands、牡羊座の火星が帰属し、タイトルは「支配 Dominion」。牡羊座の第1デーカン、すなわち春分点からの10度角に配列され、物事を「開始」させる爆発的な春のエナジーを表す。中段右には人物札「Knight of Swords」、元素「風」の「火」で象徴されるパーソナリティを表す。元素「風」は思考-言語-理性を、元素「火」は視覚-欲望-意志を象徴する。Knight of Swordsで表されるパーソナリティとは、緻密で論理的な思考、観念的な把握能力に長け、先の見通し、プランを立ててそれにGOをだす、参謀、デザイナー、プランナー的なものだ。

 

中段中央の「婚礼」の両脇を、男性的なエナジー(風-火)が挟んでいる。相談者は、安定しつつも動きが乏しい「コミュニケーション」の現状に、ともすればエナジーの減衰を心配し、「意志」の表明と、それを安全に行う「プラン」を希求している。エナジーにも満ちているが、それは能動的で、「動き」「開始」を求める男性的なエナジーである。絵札「恋人たち」に描かれる婚礼の儀は、男性性と女性性の均衡が描かれているが、中段3枚にはやや過剰な男性性エナジーのみが描かれ、受動的-共感的-融和的な女性性エナジーは欠落している。これがどういうことは、追って読み取っていく。

 

下段中央には絵札「女司祭 The Priestess」、月が帰属する。中段に欠落していた純粋な女性的エナジーは、下段中央、無意識あるいは潜在的領域にまで後退し、期を伺っている。「生命の樹」ではケテル-ティファレトを結ぶ径に配属され、高次元から一方通行的にもたらされるインスピレーション、啓示と、その受容を象徴する。下段左には人物札「Queen of Discs」、元素「地」の「水」で表されるパーソナリティ。高みにあってぼんやりとナイル川を眺める女王は、元素「地」、物質-感覚-再生産の働きのなかで、次なる季節にどのような作物を植えるべきか、ぼんやりと幻視している。彼女は「Knight of Swords」と対照的な、女性的エナジーに基づくプランナー、決定者である。この札も、中段に欠落している女性性を色濃く象徴する。下段右には数札7 of Wands、獅子座の火星が帰属し、タイトルは「勇敢 Valour」。中段左2 of Wandsの「火星」が反復しており、獅子座に象徴される「自己表現、アイデンティティ」を求めて活力を供給している。

 

中下段を俯瞰すれば、とりあえず安定したバランスが保たれている現状に対し、何かを始めたい、自分のスキルを解放したい、という欲求を前景に、積極的な動きを生み出す時には邪魔にもなる受動性、受容性、幻視、待機といった「女性的」な振る舞いが、背景に位置づけられている。これはこれでバランスであり、何事かを開始し執行する上で理想的なコンディションとも解釈できるが、相談者がこの「両者」、すなわち男性性と女性性、積極性と受動性、開始と待機といった「ペア」のエナジーに気づいていなければ、一種の緊張、ストレス、葛藤として感じられるかも知れない。「開始」するべきだとわかっているのに「待機」しなければならない、という矛盾を、物事の進行を妨げる膠着と感じるか、物事の進行の基盤となる安定と感じるか、内省してみるといいだろう。ともかくも「動きたい」という積極性のほうが勝っており、KnightはQueenの幻視に基づいて着実なプランを立て、粛々と「自己表現」の季節へと向かっていくはずだ。

 

あるいは、この中下段が示す「安定」の時期が既にだいぶ長く持続しており、ある種の倦怠感に陥っているのかも知れない。Knightは下方に向かい、Queenはスプレッドの外を見ている。火星のエナジーは牡羊座(存在の起点)と獅子座(自己表現)を刺激するが、「女司祭」の月のエナジー、直感的で、ぼんやりとしており、待つことによってしか受け取れないものが、それを上回って「冷却」しているのかも知れない。「SNSで波風を立てない」という態度を、絶え間ない情報の流れをつぶさに観測し、少しの異変も見逃さない姿勢、とイメージしてみれば、下段Queen of Discsがぼんやりと注視するナイル川から、微細な感情、力動、雰囲気をテレパシーのように受信(女司祭)している状態が、恒常化し、依存を形成している可能性も読み取れる。これに対しての対処法は、さらに追って検討していこう。

 

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ここでネイタルチャートをみてみる。アセンダントは射手座17度、太陽は9室獅子座14度で、ともに「火」のサイン同士、120度で強調している。積極的で自己肯定・表現に抵抗のない、本来「やりたがり」な気質を持っているだろう。獅子座の支配星・太陽は本来の座にあり、アセンダント射手座の支配星・木星もまた太陽と同じ8室にある。他者から見える自己像と、自負を持って形成するペルソナが一致しており、自分のやりたいことをやっても周囲はそれを肯定的に受け止められる、スター的な気質に恵まれている。しかしそのエナジーは8室の内向性に集中しており、人前に立って何かを表現するというよりは、自分自身の深みに目を凝らし、探究する、という指向性を持つ。

 

8室獅子座太陽は1室山羊座海王星と150度で交錯しており、自己存在の高みと深みを見極めようとする、哲学的・内省的な色彩を強める。外に出たいのに内にいたい、内にいたいのに外に出てしまう、そういうアンビバレンツが伴う角度である。さらに1室山羊座海王星は9室乙女座火星と120度で強調しており、自己の内面の探究にこそ「やる気」がみなぎり、それは身体を通しての実践 - 瞑想やヨガ、医学や食事といった指向性が読み取れる。内に深く入り込みながら、その高みを目指し、それが客観的にもペルソナとしてもある種の表現、実践を求める、というイメージは、ヨガ教師、スポーツトレーナーなどの適性を連想させる。

 

月は7室蟹座4度にあって、9室乙女座金星および水星と60度で強調している。スプレッドで下段中央にあった月-女司祭は、社会参加と私生活、理性と感性の狭間にあって、やはり「自己探究」の欲求に影響を受けている。SNSで「波風を立てずに」それでいて「自己表現や意思決定」の欠落を心配する、アンビバレンツがチャートにもよく現れている。これは一見矛盾のようだが、先述のように、例えば「ヨガ教師」などを想像してみれば、矛盾ではなく必然と捉えることができる。つまり、ものの見方次第なのである。

 

月は2室水瓶座土星と150度であり、先述の9室金星-水星と合わせてヨッドという複合アスペクトを形成している。太陽と月はそれぞれ海王星、土星という「遠くの重たい星」からの、いまいち噛み合わないような、もどかしい干渉のようなものを感じている。太陽と海王星の150度から連想されたのはヨガ教師だが、月と土星の150度から連想されるのは、人との接点を失ってはいけない、という責任感と、内にこもってまどろんでいたい、というアンビバレンツだ。これは時代の傾向もあるが、相談者が「SNS」を特に上げて問いを立てていることに関係するかも知れない。SNSは、内にこもりながら他者と接することができる場だ。相談者にとってそれはなんとももどかしいものであり、そもそも苦手意識があるかも知れない。

 

乙女座は9室カスプと10室カスプに挟まれインターセプトしているので、月を含むヨッドの構成要素、すなわち自己探究、身体的実践への関心、知的好奇心と享楽と積極性が一体化して物事に向かっていく感じが発達していくのは、ある程度時間がかかるかも知れない。91年生まれで現在30代であるから、そろそろといった頃合いかも知れない。

 

水星、金星、火星、太陽、月という個人天体が総じてトランスサターン天体とアスペクトをとっており、月とインターセプトを含むヨッドがあるということは、相談者の持って生まれた複雑さ、アンビバンレンツを表すと同時に、このアンビバレンツを時間をかけて熟成し、上手く活用して、爆発的な能力の開花の可能性をも示している。内にいたいけど外にでたい、人と接していたい(接するべきだという責任感)と一人自分の領域で微睡んでいたい、というアンビバレンツを、拮抗し共に打ち消し合う対立としてではなく、根本的に矛盾してるが故にパワフルな駆動力として、扱っていくことがキーとなる。簡単なことではないと感じられるかも知れないが、矛盾はそれ故に動きをもたらすことを考えれば、簡単ではないからこそ、実は簡単なことであったりもする。ここに気づくことが、今回人生の重要なターニングポイントとなるだろう。

 

月はMC天秤座5度と90度で緊張している。社会に出ていって、何者なりと名乗ることに対する、根源的な不安、葛藤があるかも知れない。たとえばヨガ教師として、自身の瞑想を深めつつ、それをブログで発信するべきか迷う、といったイメージだ。相談者なら、このヨガ教師に対して、どのように助言するだろうか。

 

ほかに印象的なアスペクトを拾うと、11室蠍座冥王星に4室牡羊座エリスが150度をとっている。どちらも動きの遅い天体なので、個人チャートで特に重視することはないが、今回チャートでは太陽、月に並ぶもうひとつの150度として、着目してみる。社交・友愛を表す11室には蠍座の冥王星、まさに人間内部の闇に深く降り立って探究するエナジーが鎮座しており、スピリチュアルやオカルト領域の興味関心と、それを通じての社交・交流というテーマがあるが、これが4室エリス、混乱と動きを象徴する天体と「もどかしさ」の角度をとっており、面倒事に巻き込まれてうんざりした経験などがあるかも知れない。エリスは「不和と混乱」の女神であり、おっかない印象だが、それは同時に「動き」をもたらす起爆力でもある。多少の面倒事は織り込み済みで、十分にリスクヘッジしながら、自分の関心領域をドカドカと踏み歩いていく図太さを鍛えれば、このエリスのエナジーをポジティブに利用することも可能だろう。また、家庭内の不破は家庭外の人的交流で逃げ道をつくり、バランスをとる、という使い方、現れ方も想像できる。

 

太陽に150度で干渉する1室山羊座海王星は、9室乙女座アストラエと120度で強調している。内にいたいけど外にでたい、外にでたいけど内にいたいというアンビバレンツで動きが取れなくなった時、乙女座アストラエのエナジー、つまり「考えずに体を動かすと、なぜかうまくいく」を活用するといいだろう。アストラエは「宇宙コンピュータ」であり、それは乙女座の領域、身体、健康、日常的な生活管理を通じて、相談者に「なぜかなんとなる、それであっている」をもたらす。行き先を決めずに散歩に出る、などの実践で、この感覚を普段から鍛えておくのがいい。

 

蟹座月と150度で干渉する水瓶座土星は、獅子座カイロンと180度で対面している。一人でやりたいけど人と接していなきゃ、というアンビバレンツでやる気がでない時は、徹底的な自分の「甘やかし」「癒し」によって、まず自分自身にエナジーを充満することが対処法になるだろう。カイロンは「魂の癒し手」であり、アセンダント射手座が象徴するケンタウル族の賢人である。美容、エステ、ファッションなどで、自分の「獅子座」を充足させることが、新たな動きを生み出すコツになるだろう。

 

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スプレッドに戻る。上段中央には数札5 of Cups、蠍座の火星が帰属し、タイトルは「失望 Disappointment」。これは深く自分自身の内部をまなざした時に、自分自身に対して感じる飢餓感であり、現状に対する不満から、状況を不安定にしてでも「動き」を希求する。ここでも火星が反復している。上段左には数札9 of Wands, 射手座の月が帰属し、タイトルは「強さ Strengh」。上段右には数札7 of Cups、蠍座の金星が帰属し、タイトルは「堕落 Debauch」。上段3枚の並びは一見、不安定で不穏な風景に見えるが、9 of Wandsには月(女司祭)によってほどほどに弱められた男性性のエナジーが、ほのかな熱を水(Cups)に供給している。2枚のCupsには蠍座の火星と金星があり、反復する火星のエナジーに金星の女性的なリズムが付加されている。泥温泉のような、べったりとした快楽のイメージだ。

 

ネイタルチャートで蠍座というと、8室太陽と90度をとっている11室蠍座冥王星があり、それは牡羊座エリスとの150度、さらにはノード軸とのTスクエアと繋がる。非常に複雑で、全体として緻密に見えるのだがあらゆる箇所が「ちょっとずれて」いて、大きなエナジーを溜め込みつつもそれが動き出すまで非常に複雑なプロセスと時間を要する、そういったチャートの雰囲気が、上段3枚に伺える。しかしともかくも、中下段で綺麗に分離し、均衡し、故に動きへの欲求を掻き立てていた「安定」には、月と金星を介してより複雑なエナジー、事情が流れ込み、予想外の享楽、関心、変化へと、事態が推移している。

 

【総評】
ネイタルチャートから伺える、複雑な機構と複数の矛盾を含むパーソナリティは、熱を帯びてねっとりとした流体のように、ゆっくりと、複雑に動いていく。この粘性を過剰に抑圧することで、波風を立てない処世術のようなものを体得することができたが、次に動き出す方法も忘却してしまった、そういう状態かも知れない。気持ちは急くかも知れないが、自分の動き方は例えば「時計の長針と短針」のようにイメージするとよいだろう。短針を15度動かすために、長針を180度動かすような、ねっとりとした動きのイメージである。そして、ともかくも次に起こるべきことを起こすには、次に起こることを「予想」しないのも重要だ。上段3枚の並びは、活力(火星)と喜び(金星)が、存外にねっとりべたっとした、泥温泉のような熱と潤いに溢れている。これは、急く気分をなだめ、回り道させ、ゆっくりと加熱する地獄温泉めぐりのような、新たな関心領域である。

 

これまで事態を冷静に見極め、トラブルを避ける手練手管に長けてきたのは、男性的な視点とエナジーでさっぱりと処理してきたからであり、そこで排除された「湿り気 Moisture」は深層意識で、あるいは潜在領域で、とろりと温められている。この湯気が立ち上ること、これが次に起こることであり、思いの外、どろどろのべしゃべしゃかも知れず、それで新たな悦びに目覚めるかも知れない。

 

そもそも自分には、内にいたいが外にいたい、人と接したいが一人でいたい、そういうアンビバレントが複雑に絡み合ったネイタルチャートがあり、そこには人生後半に開花するヨッドがあって、それは矛盾と意外性、不和と動きが時計の長針と短針のようにシンクロした時に起こる、予想し得ない未来である。ぼんやり、それでいてねっとりと、自己探究、そして自己表現を継続するべきだろう。この複雑な機構から生み出される未知の泥温泉を、人類が理解するのは少し先の話かも知れない。しかしそれこそが自己探究の「悦び」の源泉であるなら、今するべきことは、ほどよく加熱し、湿り気と粘度を高め、それが自然に動き出すのを「妨げない」ことである。

 

【アドバイス】
・非常に複雑で興味深いチャートなので、取り上げなかったアスペクト、考察点が多々ある。質問として返してもらい、引き続き複雑なアドバイスをいくつか引き出したい。
・ある意味、男性的エナジーと女性的エナジーの扱いがこなれているほうであり、故にこそ動きにくくなっている。不足気味の「女性性」を、少しずつ足すことで、とろみと流動性を高めていく。ちょっとくらいの「炎上」は、ねっとりと矛盾した迫力ではねのける、あるいは飲み込むことができるだろう。
・気は急いているが、待ちの姿勢が板についてしまい、もやっとしている。急かずに動く。長針を一周させて、短針を動かす。
・体から出てきた言葉を書く。腹減った、暑い寒い、嬉しい悲しい普通。言葉を出すために体を動かす。ストレッチや散歩など。

 

【おすすめのおまじない】
・ヨガ。瞑想。ブログ。やったことがなくても、それら全部を同時に始めてしまっても面白いだろう。
・獅子座カイロンの儀式。鏡をつかった自己肯定、ファッションへの耽溺。
・牡羊座エリスの儀式。りんごを備える。食べる。人にあげる。
・マニアックな温泉めぐり

 

 

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