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[サンプル13(ホロスコープ解析オプション)]
※このサンプルは相談者の許諾を得て公開しています。
【展開】
上段 8 of Swords / 4 of Discs / 10 of Swords
中段 4 of Swords / 3 of Swords / 6 of Discs
下段 Ther Chariot / The Universe / 2 of Swords
(添付画像参照)
【分析】
中段中央には数札3 of Swords, タイトルは「悲しみ Sorrow」、天秤座の土星が帰属する。相談者の心象風景は重い「責任感」に彩られており、自らの為すべきことを為さなければならない、という悲痛な、それでいて動きにくい、慎重な「待ち」の態度に止まっている。中段左には同じSwordsの数札4 of sword,タイトルは「停戦 Truce」、天秤座の木星が帰属する。中段に2枚並ぶこれらSwordsの札は、天秤座という「公平 / 社会規範 / ルール」を保とうとするエナジーに、「責任」という重圧を加える土星と、「楽観」をもたらす木星が同居しており、現時点ではかろうじてなんとなっている、保たれているバランスの、不安と楽観のアンビバレンツを示している。
中段右には数札6 of Discs、タイトルは「成功 Success」、牡牛座の月が帰属する。現実的、具体的に日々の生計基盤はしっかりしており、今すぐにどうこうということのない安定感がある。つまり、実際には特に不安要素があるわけでもない平穏に、このままというわけにもいくまい、という不安と、でも今はまだ大丈夫なんだよね、という楽観がせめいでおり、「動きにくい」状況が感じられる。
Discsは物質、身体、経済基盤を象徴し、Swordsは思考、言語、コミュニケーションを象徴する。俯瞰してみると、暮らしぶりとしても、身体の健康度も、家族の結束も、まず満足のいくレベルで「強固」で安定しているのだが、心、正確には「思考」が、責任感と楽観の間で、揺れ動き、一種の心労になっている。この心労は、「考えても仕方のないことは考えない」という思考停止によって消失するものだが、ただ思考停止するだけでは、状況は動かず、いずれ同じ不安、葛藤が戻ってくる。では、どうすればいいだろうか。
下段中央には絵札「The Universe」、土星が帰属する。22枚の絵札のうち、一番最後に位置するこの札には、宇宙の中心で蛇と踊る裸の女が描かれている。またこの札に帰属する土星は、中段中央3 of Swordsで「責任」の重圧を相談者に加えている土星でもある。同じ「責任感」の重圧が、一方では「悲しみ Sorrow」として、一方では「宇宙 The Universe」として表現されている。下段は無意識、潜在的状況の領域であり、中段「自我」の層では「将来を思って不安や焦りを感じたり、それでいて楽観もしていたり」と揺れ動いている自我は、下段無意識層では根本的に「踊っている」のであり、相談者自身も気がついていないかも知れない「焦りのなさ」が感じられる。物事には、時に焦ったり不安に駆られて行動しないと動かない状況というものもあるが、相談者は本当の意味でこの「焦り」を感じることができない、あるいは苦手、かも知れない。「まぁなんとかなるだろう」という楽観が、魔術的な強度を持って、無意識を支配している。
下段左にはもう一枚の絵札「戦車 The Chariot」、蟹座が帰属する。蟹座は家庭、自分の領域、領地を象徴し、鎧を着て宝物を抱き、戦車に鎮座する戦士が描かれている。相談者の生来的な才能とも言える「まぁなんとかなるだろう」という楽観は、家庭、家族、自分自身が今ここに存在すること、という「状況」によって、安定しつつ保護されている。下段右には数札2 of Swords、タイトルは「平和 Peace」、天秤座の月が帰属する。動かない状況に対して、何かしら打開策を打ち出す「べきではないか」という中段の思考は、下段、無意識領域では「そんなことは今しなくてもよい」という結論にすでに至っている。
ここまで中下段6枚を眺めてみて、Swordsの札が3枚、2から4までの続きで表れている。これらSwordsの札は全て天秤座に帰属しており、天秤座は先述の通り「公平 / 社会規範 / ルール」の座である。元素・風の活動宮である天秤座は、思考、言語、コミュニケーションが「はじまる」地点であり、円熟した思考というよりは「考え始めること / 考えようとすること」に関係する。なぜ今回スプレッドで「天秤座」すなわち「考えはじめようとすること」が強調されているのか。出生時間がわからないが太陽星座を第一ハウスに置き、ネイタルチャートをみてみる。
ネイタルチャート上で天秤座には天体が入っておらず、天秤座の支配星・金星は第一ハウス牡牛座で太陽と同居している。金星は他の天体と特にアスペクトをとっておらず、唯一5室乙女座セレナとオーブ2度で120度をとっている。これは「情熱」を示す金星が、本来の座(牡牛座 / 天秤座)にあって、他の天体からの干渉を免れており、「やりたいと思ったことをのびのびとやれる / 障害が少ない」といった特性をチャートに与える。唯一角度をとるセレナは「月の明るい側面 / 天使的側面」で、超自我、天使を象徴する。やりたいとおもったことは、悪徳や堕落に流れず、最終的に「なにかよきこと」に導かれる相である。時間がかかっても、あるいは結果が人生後半、晩年になってようやく形を表すとしても、結局は「やりたいと思ったことをやる / それしかできない / それならばのびのびとやれる」という基本的なムードに、人生が彩られる。
ネイタル全体をみると、火の星座: 4、水の星座: 7、風の星座: 3、地の星座: 6と、目立って風の星座に天体が少ない。物事を思考によって捉え、緻密に計画し、コミュニケーションの中で遂行していく、というエナジーが、そもそも強くない。代わりに、物事を情緒的に捉え、自分の心、感情の売れ動きによって世界を知覚し、体と日々の暮らしのリアリティのなかでそれを表現していく、という生来的な傾向がみられる。スプレッドで強調される「天秤座」が、「考え始めること」に関係することに留意すれば、今、これまで自分の苦手領域としてなんとなく遠ざけてきた「考えること」に、いよいよ着手しようとする、あるいは着手せざるを得ないタイミングが今である、と読むことは可能だろう。
ネイタルに加えソラーアーク図をみてみると、今年はネイタル9室山羊座海王星にソラーアーク火星が0度で重なっており、「学究 / 探究、教育、旅行 / 移動」という領域で「攻め」「やる気」が出てくる年である。またネイタル10室山羊座アストラエにソラーアーク天王星が0度で重なり、「職業 / 社会的ポジション」の領域で「方向転換 / 計画変更」というエナジーが介入してくる。また、ソラーアーク図では水星、金星、太陽という3つの個人天体が風の星座である双子座にあり、今はやはりこの「風」の要素、思考と言語化とコミュニケーションに、本腰を入れるべき時期であり、太陽が蟹座に抜けていく2031年までの6年間ほどで、この「課題」に取り組んでいる、と読み取れる。
考えても「しっかりしないとな」と「なんとかなるだろう」という二つの答えしか出てこない、自分の思考回路と、それゆえにうまくやれている現状は、やはりそこに甘んじるべきではなく、一つの「課題」を相談者に提示する。それはつまり、「考え始めること」「言葉にし始めること」「コミュニケーションを取り始めること」であり、そのための勉強、練習、移動と探究に、「やる気」が向いてくる。答えを出すためではなく、「考えるということをはじめること」に、やる気が向かうのである。
スプレッドに戻る。上段中央には4 of Discs、タイトルは「力 Power」、山羊座の太陽が帰属する。安定した基盤に燃料が供給され、力強くエナジーが回転を始める、つまり「動き出している」。上段左右にはやはりSwordsの数札、8 of Swordsと10 of Swordsがあり、タイトルはそれぞれ「干渉」と「廃墟」である。慣れない「風」のエナジー、思考の「見習い」として、苦手意識はより強まり、頭がこんがらがって自暴自棄になったり思考過多になったりと、ドタバタしている。しかし現実、仕事、生活基盤は「力強く」「安定」しているので、上段で描かれている未来の風景は、基本的に中段で描かれている「現状」の風景と同じで、よりコントラストが強まったもの、とみていいだろう。
変化しているのは、中段では「なんとかしなきゃいかん」という責任感の重圧にかられた「風:思考」があり、「そうはいっても安定してるじゃん」という「地: 物質」の札は右に寄っているのに対し、上段中央には「まぁやっぱり大丈夫だよね」という「地」の現実が中央にあり、その左右で「風」スッタモンダしている、という点である。このスッタモンダは、本来自分に希薄な要素として「思考 / 言語化 / コミュニケーション」を学び、習熟しようとするスッタモンダであり、大いに迷走するべきことである。失敗と痛み、負荷を感じられなければ、成長もない。筋力トレーニングとは「負荷」をかけ続けることである。考えて、考えてもわからず、ほとほと嫌になる、その「負荷」を、かけ始めるのが、今だ、ということであろう。
【総評】
体調を崩したことにより、先行きに対する不安は強まっている。先行きを計画するためには「思考」が必要であり、それは今まで自分には希薄な要素、苦手なエナジーとして、手をつけてこなかった部分だ。しかし、健康、土地、家族、生活といった「物質的基盤」は今も未来も変わらず安定している。現状は、家族に支えられながら、それゆえに焦りと楽観で「動き出しにくい」状況にあるのだろう。
今始めるべきは「考え始めること」であり、「美しい思考によって正しい答えを出すこと」ではない。今考え始めれば、向こう数年間、「考える」というエナジーをものにするための苦しい修行期間が始まる。しかし、その時も「家族」の支えは安定しており、なんなら現状よりももっと能動的に、「じゃこうしよう」という「動き」のなかで、前向きに協調している。
この先も家族の支えを頼りに、しかしこれまでと違って付け加えるべきは、自分自身に「負荷」をかけることだ。「負荷」をかけることで、苦しみを感じ、いっそう混乱しながら、思考力は強まっていく。そんな姿を見て、家族は安心して「支え続ける」。
「難しいけど、答えが出るまで考え続けること」の練習を始めたら、不安や不可解なこと、答えのだせないイライラなどはコントラストを強めるが、おそらく大丈夫であろう。下段、無意識層にある、相談者本来の「魔術的楽観」を思い出せば、ちょっとやそっとの負荷には耐えられるはずである。言い換えれば、今までは「負荷」が、まだ弱すぎたのかもしれない。だから、「なんとかしなきゃ」「なんとかなるだろう」という、単純な答えしか導けなかったのである。もっと負荷をかければ、もっと複雑な答え-あるいは混迷 - に、到達することができる。「こんなことやっても無駄かも」と「でもやらないってわけにもいかない」である。おそらく、そのよりコントラストの強い「負荷」が、どこかの時点で「快感」に変わっていくだろう。下段中央「宇宙」の札は、卵の形をしている。この卵は、どこかの時点で「孵化」するのであり、その風景が、上段中央「力 Power」の要塞なのだ。
【アドバイス】
・読書。知的基礎体力。古典を1冊、最後まで読む。その繰り返し。
・家族の支えを当てにする。健康、うまい食事、楽しい日々を最優先する。
・どこまでも楽観できてしまう自分の才能を「隠す」。より苦しい方向に進む快楽に目覚める。
【おすすめのおまじない】
・台風など、風の強いに日に全身で風を浴びる。風に抗って歩いたり、自転車など。
・食事、風呂、寝床など「家」の基盤をいつも綺麗にする。布団干し、洗濯、ゴミ出しなど。
・日記を書く。だんだん分量が自然に増えていく。
・遠出する。知らないものを見にいく。
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