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鑑定内容:
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※このサンプルは相談者の許諾を得て公開しています。

【展開】
上段 Knight of Discs / 2 of Cups / Princess of Discs
中段 The Hermit / The Star / 7 of Discs
下段 Queen of Swords / The Moon / 5 of Wands
(添付画像参照)

 

【分析】
中段中央には絵札「星 The Star」水瓶座が帰属する。この札が象徴するものは「伝達 / 変換」そして「(根拠のない)楽観」。中段左には同じく絵札「隠者 The Hermit」、乙女座が帰属する。中段右には数札「7 of Discs」牡牛座の土星が帰属し、タイトルは「失敗 Failure」。両隣の札は共に暗い色調で、中央の「星」の淡い色調を引き立たせている。

 

この2枚の「暗さ」は対照的である。「7 of Discs」は「6 of Discs 成功」の直後にくる札で、ティファレト-太陽からネツァク -金星へと一段階輝きを落とした、より落ち着いたエナジーを象徴するから、相対的に、あるいはメリハリ的に「失敗 Failure」と題されているが、まぁ金星は太陽よりは暗い、という程度のことだ。夜明けと宵に輝く金星は依然、太陽に付き従い、異なる趣の光を放っている。ここで付け加わっているのは夜明け前、日没前の「暗さ」である。絵札「隠者」は、麦の穂がうずまく闇にいて、冥府の番犬ケルベロスを従え、蛇が絡みついた卵を凝視し、顔は隠されている。手にはランプを持ち、それが闇の中の光を放っている。となると、中央「星」もまた、金星あるいはシリウスといった「闇に瞬く光」から、エナジーを受け取り、地上に転送している、と連想が働く。

 

フリーランスとして新たな生計の立て方に入っていく2025年は、暗い夜空に目を凝らし、瞬く光を凝視するステージとして始まる。収入の安定や予期せぬトラブルなど、不確定要因は増えることには間違いないが、昼の世界では視えなかった、想像もしなかった「光」のありようを発見し、感応していく。表舞台よりは裏方、正攻法よりはチートやハック、といった雰囲気だ。冷えた夜の大地は不毛(7 of Discs)だが、闇の中には不可視の生命が渦巻いており(隠者)、星を見上げる狂人は、なにか理解不可能な暗号を受け取って、その手からは「なにか」が流れ続けており、それは大地に結晶している。理屈で考えるとどうしてそうなるのかわからない方法で、なぜかなんとかなっている、それが「星」の風景であり、25年の舵取り、心構えを考える上でこれは重要なイメージだろう。

 

下段中央には「月 The Moon」、魚座が帰属する。再び「闇」が反復されており、怪しい月光が照らしている。金星、月とくればもうひとつのルミナリー、太陽であるが、それは「月」の札下部に描かれた甲虫が運ぶ光として、来る再生を密かに待っている。下段左には人物札「Queen of Swords」、Water of Airが帰属し、半裸の女王が謎の高みで片手に剣、片手に首を持っている。女王の背後には概念が結晶化しており、そこに赤子が顔を出している。隣の「月」と呼応して、狂気、Lunatic という語を連想する。

 

下段右には数札「5 of Wands」獅子座の土星、タイトルは「戦い」。責任と能力を持つ自己像を周囲にアピールするために、自己抑制、自己鍛錬、自己変革に打ち込んでいる状態。中段の「不合理ながらなんとかなっている闇」の裏では、やはり辻褄の合わない「明るさ」が誇示されており、実際暗いには違いないが、謎の、一見狂気じみた「展望」が掲げられている。

 

景気動向や世界情勢など、世界全体が困難な時期であるのは間違いなく、人々の通常モードもそれを踏まえたものであるが、相談者はそんな折りに退職し、フリーランスの立場となった。側から見たら「?」な展開だろう。一体どうこうことだろうか、と訝しみ、あるいは心配して事情を探りにきた人は、相談者の目に謎の光、狂気のような理知の極みのような、光をみる。今後の展望、取り組むべき課題、謎の意欲など、闇の中の甲虫のように光を掲げる相談者の様子をみて、「まぁ大丈夫かな」と思う。小さくして、闇に落とし込んだ太陽。それが狂気だろうが、バーチャルリアリティだろうが、空元気だろうが、まぁ光には違いない、ということで、周囲は納得するのである。

 

私も経験があるが、フリーランサーという立場は、自ずとこういう立ち位置になる場合が多い。どうみても大丈夫そうじゃないんだけど、なぜか大丈夫。どう考えてもお先真っ暗なんだが、あんたどこからそんな楽天的なビジョンを引っ張り出してくるのかね。そういう「謎」感があるからこそ、発注もあるのである。暗い中を、いかにも自信ありげに「こっちだ」と指差し、堂々と、淡々と歩く。根拠はなくてもいい。あるに越したことはなく、まぁ大抵の場合、自分なりの根拠というものがあるが、まぁ間違っているかも知れないし、実際どうでもいいのである。暗い中堂々と歩く人は、それだけで説得力がある。「月」の札は恐ろしげな神像が行手を遮る、いかにもおっかない闇の道を描いているが、そのトリックもまた同時に明かしてもいる。闇の道は、一本道なのだ。要するに、分岐点も選択肢もなく、遭難することはない。その「態度」を、いかに保つか、が重要だ。

 


 

ここでチャートを見てみる。前回ソラーリターンを見たので、今回は2025年春分のソラーアーク図をみてみる。一見して目を引くのはネイタル4室牡牛座アストラエと、ソラーアーク太陽の0度、そしてネイタル1室水瓶座リリスとソラーアークドラゴンヘッドの0度、そしてネイタルDec蟹座18度とソラーアークアストラエの0度、そしてネイタルAscとソラーアーク獅子座土星の150度だ。ソラーアーク図では全ての天体が1年に1度動くので、各年の春分時点でオーブ1度のアスペクトを拾うのが基本となるが、2025年のそれは上記4つとなる。今回特にアストラエに注目したいとのことで、シンクロニシティは十分だろう。

 

ネイタル4室牡牛座アストラエとソラーアーク太陽の0度が、最も明るく照らされている。今年よりも、再来年よりも、来年にその輝度が最高潮に達するのだから、まぁアストラエブームであろう。ネイタルにおけるアストラエは前回は(なぜか)読んでいなかったようだが、4室、つまり自分のホーム、テリトリーにあって、4室牡牛座の支配星・金星は1室水瓶座から5/11室双子座・射手座のノード軸とメディエーションとなっている。

 

ノード軸は前世に獲得したもの・来世に持ち込むものを象徴し、不思議と恵まれることと、面倒臭いが取り組まされること、を示す。1室水瓶座金星は、社会の中で、技術や知識などで貢献することを自分の使命とする感覚で、生まれた時点と死ぬ時点、始まりと終わりを眺めてみた時にようやく人生の意味が見出されるような、スケールの大きい「志向」を持つ。ネイタル4室に鎮座するアストラエは、そんな自分を突き動かす「ミッション感」から、ホーム、居場所、家庭を大きく動かすタイミングを、見計らっているようだ。そして25年春分ソラーアークで、アストラエは「ピコーン」と光っている。タイミングとしては上々で、それゆえ、なぜかうまくいく気楽な面と、面倒くさくて後回しにしていた課題が、同時に立ち起こっていくだろう。

 

もうひとつの、ソラーアークのアストラエは蟹座にいてDec、西の地平線城にいる。これから夜の闇に入っていく瞬間に、やはり宵の明星のように「ピコーン」と光っているだろう。蟹座はイコールハウスでの4室のサインであるから、ここでもネイタルのアストラエと呼応している。宇宙コンピュータのネットワークは時空を超えているので、こういうことが起こる。

 

この二つの、本質的には一つのアストラエ、宇宙コンピュータが伝達しているシグナルは「ホーム、自分のテリトリー、家庭」である。フリーランサーに転身した今、いわば放浪の旅に出ているようにも思えるが、それは結局、自分の本当の居場所、生き方を求めているのであり、人によっては放浪こそがホーム、という感覚、宿命を持つ人もいる。今回転身が一過性のものか、あるいはこの後ずっとフリーランサー的な生き方になるか、どちらかはわからないが、後者の可能性も一応検討しておいてもよさそうだ。自分の天職、ホームレスになっても続けられる職能、おそらく死ぬまでずっとやっているだろう本分、こういった事柄に目をむけるべき年である。そしてそれは、暗い夜の闇に入っていくことによって、星の光を感じるようにしか、前世と来世の間に今世を置いてみる巨視的な視点でしか、見つけられないのだろう。

 

アセンダントと150度となっているソラーアーク獅子座土星は、スプレッド上では下段右、5 of Wands として現れている。アセンダント山羊座は高みを目指すエナジーであり、獅子座の土星 - 自己像に必要な気品と説得力の獲得 - が、実際に今回人生の高みへ昇っていく原初のモチベーションを、起動するためのもの、であることがわかる。5、ゲブラーに帰属する火星はソラーアーク獅子座6度にあり、MC蠍座7度とオーブ1度で合となるのは26年春分付近だ。25年にはじめた取り組みが、キャリアパス上の明確な目標、指標、達成になってくるのが、26年かも知れない。

 

ネイタルで金星とのメデイエーションで刺激されているノード軸は、ソラーアークで1室水瓶座リリスと0度となっている。フリーになって謎の狂気じみた楽観で暗闇を凝視し、26年のキャリアパスに手を伸ばそうとしている相談者だが、金星とリリスと前世と来世のキュピーン感覚、キュピニズムもまた刺激されるようだ。金星はドラゴンヘッド、来世側なので、キュピニズムはむしろ苦手意識があるのかも知れない。しかしまぁ、やらないってわけにはいかない、ということが、人生にはある。

 


 

スプレッドに戻る。上段中央には2 of Cups、蟹座の金星、タイトルは「愛 Love」であり、両隣にはKnight of DiscsとPrincess of Discsが相対している。PrincessはKnightへと回帰していくエナジーなので、働き者(Discs)スイッチが入り、とにかく忙しいがありがたいことだ、的なムードとも読めるし、率直に占いぽく恋愛、パートナーシップと読んでもよい。仕事上のパートナーシップ、でもいいだろう。

 

なんにせよ、新天地のホーム(蟹座)で、宵の明星から明けの明星へと相転移した金星が、明るく輝いている。中段中央「星 The Star」では、高く掲げられた右手の杯からエナジーが注ぎ落ち、左手の杯が不毛の大地に潤いと結晶を注ぎ込んでいる。位置的にも、「星」の掲げる右手の杯の水源は、今年達成される「ホーム」であることが示唆される。ネイタル金星は1室にあり、「ホーム」とはつまり最も自分らしくいられる場所、立場のことかも知れない。もしかしたらホームレスですらあり得る、そういう「自分本来」のエナジー、水源を、予感していきたいものだ。そしてそれは、1人ではなく2人で見つけるもの、構築するものかも知れない。誰が2 of Cupsの噴水を造ったのか、とみてみると、左にKnigh、右にPrincessがいて、満足げにしている。

 

縦列で見てみる。下段左Queen of Swordsは掻き切った王の首を携えている。その上には冥界で卵を凝視する老人、その上にはKnight of Discs、復活し凱旋する男王である。これが何を象徴するかは、相談者自身のインスピレーションに委ねたい。 下段右の5 of Wands、王権に相応しい自己規律 discipline のための熾烈な戦いは、その上にある7 of Discsで、同じ土星のエナジーを物質界に持ち込み、夜の冷えた大地を露わにする。その上には、再び春分に回帰していく冬の最後の姫が、違う次元から夜の大地を見下ろし、なにやら杖から光を放射している。彼女の顔は下方からの光で照らされている。一筋縄ではいかず、すったもんだもなんだよチクショーもありまくるが、結果オーライの未来から、愛の噴水のほとりで、自分のDisc、ホーム、大地を手にした姫君が見下ろしている。

 

【総評】
表舞台で晴れやかに、とは考えなくてよい。むしろ、暗い闇で微かな光に感応し、そういうなにかをマネタイズ=結晶化しながら、やっていく25年をイメージするとよいだろう。それは26年に、キャリアパスとして何かに結実する。あるいは、起動する。闇を歩く相談者だが、対外的には、大口を叩いてよい。ちょっと頭おかしいんじゃないか、くらいの迫力がでてれば上出来だ。フリーランサーてのはそういうものでもある。

 

25年のもう一つのテーマとして、自分の居場所、ホームを求める、ということがある。それは仕事のスタイルでもあり、実際の居住空間でもあり、誰かと築く家庭でもあり得る。苦手意識があるなら、なおさらであり、そのなおさらに取り組むときこそ、魔女リリスのキュピニズムを、照れ笑いしながらでもやらねばなるまい。時空を超えて二つの残像のように見えるアストラエが「今年です」と、ピコーンと光っているからだ。

 

【おすすめのおまじない】
・暗いスピ。魔女術。それっぽい入浴法。
・プレゼンごっこ、あるいはプレゼン。狂っていて、迫力があるもの。
・噴水。噴水デート。訓練としてのデート。

 


 

【往復コメント】

>3度めの占いありがとうございます。結果をいただくたびにリリスが褒められてホクホクしています。3回ともリリスがヒロインですね。アストラエも、もしやと思いましたが、来年なのですね。フリーになる判断は、私の論文が褒められて、大学のプロジェクトに呼ばれたことがきっかけなので、まさにアストラエがピコーンでした。

その感覚があれば大丈夫でしょう。大丈夫というか、その感覚を持てる人は攻めるべきです。

 

>また、前回「金星は先述の通り、ネイタルリリスを巻き込んだ風のグランドトラインに勝ち誇っている。水瓶座の金星なので、モテモテだ。」とのことでしたので、社会的モテがあるならいけるだろうと踏みました。リリスとアストラエで渡世します。

なるほど、特に苦手意識ということはなく、むしろノリノリだと。特にソラーリターンの風のグランドトライン、ノード軸含めてのカイトは、2025年のちょっとした「祭り」かもですね。死ぬまでそういうキャラかどうかはわかりませんが、人は誰しも若き日の英雄譚の一つや二つを持っているもので、そういうことかも知れません。カッコいいと思います。

 

>今回のカードの左側、ソードQ、隠者、ディスクKの流れは前回タワーの補足のように読みました。 また、ディスク7はもう直ぐ実る果樹とよく表現されますし、今回のカードの絵も暗い森の植物の貪欲な「伸びるぞ」感が、隠者の人に慣れた獣と小麦(文明、古代からの知恵)に対比して、真ん中の星の人が上からの水を自然と文明に分けているようで面白く読みました。 ディスク7の「失敗」も、もしかしたらミントが増えすぎちゃったとか、畑が葛で埋まったとか、横溢な植物の力を人間が制御しきれなかったときのような愉快さがあります。

「星」の面白いところは、この女の人はいったいどこにいるのか?という謎解きです。別に答えがあるわけではないのですが、クロウリーを深掘りすると、へえ、みたいな瞬間がある、私も大好きな札のひとつです。いつかまた、この辺りの話ができるような気がします。


>質問はこれまで3回キーワードで出てきた「デート」と今回の「苦手なキュピニズム」についてです。

1 :うちのリリスはデートで何をしてるのでしょうか。私はご飯を食べておしゃべりしてると思っていますが。。


なんか苦手意識があるのかな、と思ったのは私のバイアスかも知れず、いや別にそんなことないよ、てことなら、素の自分、が答えでしょう。何をしてるかというと、お喋り、でしょうね。共謀、という印象です。とんでもないおおごとに、しれっと他人を巻き込んでしまう、晩餐。


>2:私が苦手としてるキュピニズムは水瓶座金星がアイドルになることですか?より具体的には「あざとくかわいい」ということでしょうか


どうでしょう。苦手意識あるのかな的なのは私のあれなのですが、思えば人がキュピーンとなるシーンというのは、石器時代ではセックスの現場だったでしょうが、今では初音ミクのライブかも知れません。洞窟の原始人と初音ミクのオーディエンスとテックチームが、それでも皆キュピーンとしてるとして、それは何なのか、ていうことでしょうね。⚪⚪︎さんがアンサーを世に放つ時を、楽しみにしています。

 

>もちろん、往復も含め、皆様にサンプルとして楽しんでいただければ幸いです。
よろしくお願いします。


ありがとうございます。読んで楽しいリーディングはなるべく読んでもらいたいなと思って、最近力入れているところです。


引き続き、佳い旅を。
磐樹拝

 

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