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鑑定内容:
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※このサンプルは相談者の許諾を得て公開しています。

【展開】
上段 Lust / Prince of Discs / 6 of Discs
中段 2 of Cups / Princess of Discs / 4 of Wands
下段 Knight of Discs / 8 of Swords / The Moon
(添付画像参照)


【分析】
中段中央には人物札、Princess of Discs。元素「地の地」を表し、春分点直前の、冬の最後の時期に相当し、新たに芽吹く春の生命を見守る王女が描かれている。相談内容は「残りの人生」であるが、ここでは一冬を超えて新たに再生する季節が予感されている。中段左には数札2 of Cups、蟹座の金星が帰属し、タイトルは「愛 Love」。蟹座は自分のホーム、テリトリー、家族を象徴し、金星は「好きなものを抱きしめて離さない」エナジー、重力を象徴する。杯 Cups は元素「水」に帰属し、情緒、受容性を象徴する。中段右には数札4 of Wands, 牡羊座の金星、タイトルは「達成 Completion」元素は火、意志、能動性、欲望を象徴する。

 

中段の並びから、これまでと現状にある程度の満足、達成感と愛情を感じながら、次なる「季節」にポジティブな期待を持ち、楽しみに待っている様子である。2枚の数札に共通する金星は女性性と重力を象徴し、自分に必要なもの、好みのもの、周囲にあるものを引き寄せて離さない。感情と欲望は満たされているが、常に「もっと」求めるのは金星の本性だ。中央Princess of Discsは自身の所有物であるDiscを抱き、先端の結晶から光を放つ棒 Wandを地面に向け、彼女のドレスは肥沃な大地を温かく包んでいる。では、その棒が指し示す地面の下にはなにがあるだろうか。

 

下段中央には数札8 of Swords、双子座の木星、タイトルは「干渉 Interference」。双子座は言語・思考・コミュニケーションを象徴し、木星は拡大・増強・寛容を象徴する。雑多なおしゃべり、とめどない思考、豊かだがノイズも多い人間関係などにより、思考や雑事に追われていて、それが少しストレスフルな状態。下段左には人物札Knight of Discs、元素「地の火」を表し、壮健な年長の男性が描かれている。同じDiscsの王族のPrincessとKnightであるから、この2人は似たもの同士、象徴的には血縁関係である。周囲からの雑多な意見、ノイズ、干渉とこの人物が関係するなら、それは父親や配偶者であるかも知れない。あるいは、相談者自身の「とにかくこれでいいじゃないか、日々のこと、目の前の労働に集中しよう」と道徳的に命令する、人格の一面とも読める。下段右には絵札「月 The Moon」、魚座が帰属し、不安、幻想、迷いなどを象徴する。恐ろしい神像に行手を阻まれた、薄暗い道に、水面からあがった甲虫が光を掲げて臨んでいる。親や配偶者、あるいは自分自身の「あるべき自己像」に、従属的に従うだけでいいのかどうか、その行手に対して確信が持てず、不安を感じているのかも知れない。

 

「月」の札は不安、迷いを象徴するが、同時に暗い欲望や好奇心、密かな確信も象徴する。道は薄暗く、月は妖しく揺らめき、いかにも恐ろしげであるが、この恐ろしさはフェイクでもある。なぜなら、道は一本道であるので、暗く視界が閉ざされていても、遭難の危機はないことがあらかじめ知れているからである。甲虫が掲げているのは小さな、昇りくる太陽で、これも夜の後に必ず上昇してくることが確信されている。いわばこの札は「迷っているふり、怖がっているふり」や、「本心は定まっているがそのことを自分で認めていない状態」をも象徴する。親あるいは配偶者、常に道徳的で、地に足のついた、実直な人物であろうとしてきたこれまでの自分に対して、そうではないなにか、ここではない風景に脱出したい、という気持ちは、確かにあるのだろう。それは一見「迷い」の体を装ってはいるが、その実、それは期待感、興奮、意志、確信でもある。

 


 

ここでネイタルチャートを見てみる。太陽は9室魚座6度にあり、5室射手座木星と90度で緊張している。9室は高等教育・学問・旅行・研鑽を象徴し、魚座は夢見・内的探求・幻想を象徴する。相談者は占いや幻想文学、無意識の領域に学術的な興味を持ち、それを自身のキャリアパスやライフワークとして探求したい、してきた、という背景を持つかも知れない。その傾向は、時に5室射手座木星と共鳴したり、反発したりしてきた。5室射手座木星とは「遊び」の探求である。占いや幻想の世界に「遊ぶ」ことと「学ぶ」ことは、時に相乗的に、時に中和的、あるいは反発的に、干渉する。幻想文学や占い・スピリチュアリズム、深層心理学などへの興味を、自分の専門分野、あるいは職業とするか、しないか、という葛藤や選択が、あったかも知れない。

 

月は太陽と同じ9室魚座にあり、11室牡牛座土星と60度で調和している。また、4室天秤座セレナと150度で関連している。月は自分自身の内的充足と不安を象徴する。表面的なパーソナリティを示す太陽と月が同室同サインにあり、社会的自分と個人的自分のギャップはあまり感じずに生育してきたかも知れない。これは例えばフリーランスや芸術家など、自己の本性・感覚と社会的役割を分割する必要のない職業・立ち位置にはよい配置かも知れない。しかし月は不安、飢餓感の根源でもあるので、もっと夢をみたい、もっと幻想の世界に遊びたい、もっと深い闇に耽溺したい、という生涯ついて回る欲求と、その不満からくる悩み、ストレスも示す。

 

月と60度で強調している11室牡牛座土星は、社交・社会参加・趣味のサークルなどに、ある種の「責任感」のようなものを持って参加し、例えば会計係やマネージメントなどを、自分の役割として持って任じるようなエナジーである。幻想の世界に遊びたいのに、それを遊びとしてなり仕事としてなり探求しようとすると、現実的な実務をも引き受けてしまい、それが功を奏する時もあれば「こんなはずでは」と落胆する時もある。いわば、なんでも現実的にしてしまいがちで、そんな自分の役回り、立ち振る舞いに、自分で不満を感じていたりも、するかも知れない。

 

月と150度で関連するセレナは、「月の回廊」と呼ばれるセットのひとつで、月の明るく天使的な側面、超自我やハイヤーセルフを象徴する。強い倫理観、あるいは倫理的な家庭に育ち、公平であることを旨とし、安定した環境のなかで守られてきた、ということが言えるかも知れない。それは相談者とその家庭的背景の美徳・利点であるが、同時に4室には冥王星と天王星、強い変革を象徴する惑星が2つ入っている。生育史・家庭は、時折の転居、離散、死別など、大きな変革・方向転換を、たびたび余儀なくされてきたかも知れない。

 

アセンダントは蟹座で、自分自身の居心地の良い場を確保すること、守ること、そこに安らぐことが、相談者のパーソナリティの外殻にある。蟹座の支配星は月で、それは太陽ととも9室魚座にあり、お家に引きこもって本を読み耽ったりするのが大好きで、今も似たような生活をしているかも知れない。自他境界を示す3室にはリリス、「月の回廊」を構成する、月の暗い側面、魔女的な欲望を象徴する惑星があり、アセンダントと60度で強調している。多少の悪いことはできる、タフネスを秘めているようだ。

 

職業・身体性を示す6室には射手座火星があり、自己研鑽、旅行、学問芸術に意欲を感じ、やる気がでるタイプかも知れない。スプレッド中段で強調されていた金星は、7室山羊座にあり、ドラゴンテイルと150度をとっている。社会契約・結婚・法律を象徴する7室で、権力、統治、上昇志向を象徴する山羊座にある金星は、4室のセレナと相待って正しさ、倫理性、法的な万全性、といった側面に、得意意識や、安心感を感じ、希求する。知性を表す水性は9室で月・太陽とともにあり、水瓶座にいる。学問芸術、読書、スピリチュアリズムやオカルティズムへの知的関心を持ちやすく、なんならそれを専門分野や職業にもしてしまいがちな配置、と感じる。

 


 

スプレッドに照らして見てみる。中段で強調されている金星は、アセンダント1室蟹座の対面、7室山羊座にあり、個人的な発達段階から、社会的な発達段階への転換点にある。これまでと現在の自分に満足を覚えながら、この資質を持ってもっと対外的に、社会的な参画に出て見たい、という欲求が、刺激されているかも知れない。そうしようと思えば自分はそれを十分できる、資質とスキルを持っていることは、自分でもわかっているはずである。下段中央で「干渉」している木星は、ネイタル太陽に90度で緊張を強いてくる、いつもの木星である。もっとやれるはずだ、もっと遊ぼう、と、アンビバレントな要求を自分に提示してくる、環境因子、あるいは内的因子である。はてどうしたものか、と困惑するのも、なんとなくわかる雰囲気だ。それは太陽と月がいる魚座を示す絵札「月」の不安を刺激し、足踏みをさせている。

 

上段中央には人物札「Prince of Discs」、元素「地の風」を表す。目の前の雑事、日々の仕事を、計画的に、スケジューリングし、管理する「会計係」のようなパーソナリティ。彼は決断力や実行力ではなく、マネジメント能力と説得力に長けている。全体に3枚現れている人物札が全てDiscsの王族であるから、これもまた配偶者や家族を示すと呼んでもよいが、中段Princess of Discsから、次なる変容として予感・期待されている相談者自身の未来の自己像と捉えてもよいだろう。

 

中段左には絵札「欲望 Lust」、獅子座が帰属し、黙示録の獣にまたがり恍惚としている大淫婦ババロンが描かれている。ネイタルで2室獅子座にはドラゴンテイルがいて、7室山羊座金星と関わっていた。2室は「自分自身の資質・所有物」を示し、獅子座は客観的/主観的自己像、自己肯定を象徴する。今の自分の好きなところ、素晴らしく、恵まれたと感じている資質を持って、家庭の外に出てみたい、という欲望、それは幻想的でエロティックな、若干ワルな要素も含むかも知れず、強い倫理観とともに生育してきた相談者の隠れたスキル、欲望、好奇心が、3室乙女座リリスに刺激されてのことかも知れない。

 

上段右には数札6 of Discs、牡牛座の月が帰属し、タイトルは「成功 Success」。物質的で美的・官能的な輝き、充足、光輝を象徴する。中段中央Princessが携えているDiscは、隠れた欲望の素直な表出によって、輝きを放つ新たな自己像 - それは社会参加という、これまで敬遠されてきた要素が付加されている - の鏡、あるいは宝珠となっている。

 

【総評】
Discの王族が3枚並ぶのを、家族関係ととるか、自分自身の変容のプロセスととるか、あるいはその両方がそれなりに感じられるか、という点がある。いずれにせよ、地に足ついた生産性で、身を持ち崩すような不安定さは感じられず、それゆえの退屈感、が強調されているように見える。種子を巻き発芽をワクワクして待ち望む相談者が、「残りの人生」でやってみたいことは、自身の暗く官能的な欲望、幻想を形にし、スキルを総動員してそれを書いたり、発表したり、何らかのプロジェクトとして設計したりすることではないだろうか。そうしてはいけない、というさしたる要因もなさそうだが、ネイタルからは「倫理観」「会計係的実務役」といった、実直さとまさに相談者自身のスキルそのものが、危うい大冒険、暗い月夜の一本道に身を乗り出すことを、なんとなく躊躇させているのかも知れない。

 

実直さと、管理能力と、幻想の海を探索する際に必要な「ハイヤーセルフの導き」は、確かなもので、危険はない。感じられているのは、本当は不安ではなく、退屈である。退屈を乗り越えるには、魔女的なワルさ - 3室乙女座リリス - を刺激するのがよいだろう。3室は自他境界の質なので、家族に対して、これからやってみたいプロジェクトをある程度「カミングアウト」し、反応を伺ってみる、というのがいいかも知れない。驚きもあるだろうが、さしたる驚きでもないだろう。うまくやれることを、皆なんとなくわかっているからだ。

 

相談者は居心地の良い家庭ではなく、社会や学問的探求に乗り出したいという欲求が強くなっているかも知れないが、これは少しアンビバレンツだ。飛び出したいけど深い無意識の海に潜りたいのであり、それはある意味内面的な幻想世界に「引き篭もりたい」という欲求でもあるからだ。トンチのようだ。時折自分の「ダイブ」の時間を確保し、深く耽溺し、海の底でとってきたサンゴかなにかを、お店に並べて皆にみせる、そういうような感じで始めるのがよいのではないだろうか。当面は、「計画」を立案するだけでよいだろう。計画だけでも楽しいし、計画の段階的な進展、それは例えば、小さなウェブショップのような、ささやかで、遊びとも仕事とも曖昧な領域で、少しづつ成果を積み上げていく、綺麗な貝殻やサンゴの破片を集めていく、そういうような雰囲気、かも知れない。相談者の「この後の人生」の心づもり、という問いに対しては、「欲望を表出し、書き、計画し、実をとりなさい」となる。さしたる障害は感じられないが、ついつい「世話役」を買って出てしまう悪い癖は抑制したほうがよさそうだ。自分はディレクター、幻視者、ダイバーであり、会計係は別の人にまかせてもいいだろう。自分がやったほうが効率がいい、というのも、とてもわかるのだが。

 

【アドバイス】
・「会計係」と「ダイバー」を切り分け、適宜スイッチ、あるいは分担する。
・倫理的・道徳的な資質は資質であるから、なおさらその逸脱を常に模索する。
・身を持ち崩す、ということもあまりなさそうなので、ワルい感じをもっと出してもいいのでは。

 

【おすすめのおまじない】
・無駄遣い。飽食。刹那的な快楽。宝石を眺めてうっとりする。
・記録をとる。何のためにとか考えず、なんでも書いておく。
・紙に書き、頭から消去する、忘れる



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