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About Aleister Crowley, アレイスター・クロウリーについて

ほうのしょ

Liber AL vel LEGIS (Colloquial Translation) [2012]



ほうのしょ

The Book of the Law
Liber AL vel Legis
sub figura CCXX
as delivered by XCIII = 418 to DCLXVI


第1章

ほんやく:聖子ちゃん(小学五年生)

1.ハドよ!(そう叫んで、ヌイトがあらわれた。)

2.(天国の一行が秘密のベールを開く。)

3.男と女は、みんな星。

4.どんな数字も、ほんとは無限で、同じです。

5.テーベの戦士王よ、わたしがみんなの前に姿をあらわすのを手伝って。

6.ハディートよ、わたしの秘密の中心、わたしの心臓、わたしの舌。

7.みて!ホオル・パアル・クラアトのみ使い、アイワスが秘密を明かします。

8.クハブスはクフのなか。クフがクハブスのなかじゃないわ。

9.だからクハブスを大切に。そうすればわたしの光があなたを照らします。

10.わたしに従うものは、ほんの少しの、みえない人たち。だけどたくさんの人々を助けます。

11.人々が崇めているのは、とんちんかん。神様も崇める人も、とんちんかん。

12.おいで、わが子よ、星空の下へ。そして愛で満たされるの。

13.わたしはあなたの上に、そしてあなたの中に。わたしの光はあなたの光。あなたがうれしいと、わたしもうれしい。

14.(宝石をちりばめた星空は、ヌイトの輝くはだかのからだ。彼女はうっとりしながら、ハディートの秘密の情熱に口づける。)
翼持つ珠、きらめく星空はわたしのもの。そうでしょ?アンク・アフ・ナ・コンス!

15. おわかりかしら? 選ばれた司祭にして無限の空間の使徒は、王子司祭ビースト。そしてその妻スカーレットが、全ての力を与えられています。その二人が、わたしの子供たちみんなを暖かいおうちに導くの。星の輝きがみんなの心に降り注ぎます。

16.ビーストが太陽なら、スカーレットは月。だけど彼にとっては翼はためく秘密の炎、彼女にとっては流れ星。

17.だけど、あなたはそうじゃない。

18.彼らの額で燃え上がれ、光の蛇!

19.青いまぶたの女よ、抱きしめて!

20.儀式の鍵は、私が彼に教えた秘密のことばの中にあります。

21.神様と、神様を崇める人々にとっては、わたしは無。彼らにはわたしがみえない。彼らは地面にいて、わたしは天にいるから。わたしとわたしの主、ハディートのほかに、神様なんかいないのに。

22.今、わたしはヌイトという名前であなたに知られました。彼には、最後の最後、彼がわたしを知るときに、秘密の名前を知らせます。わたしは無限の空間、無限の星々。だからあなたもそうなのです。しばりつけてはいけません!あなたと、あなた以外のもの、あらゆるものとを、区別しないで。そんなことをすると、いたみをもたらすから。

23.だけどそれがじょうずにできたなら、その人こそが導き手。

24.わたしはヌイト。わたしのことばは6と50。

25.引いて、足して、掛けてみて。わかったかしら?

26.(うるわしきヌイトの預言者にしてしもべが、こう言った。)
「わたしは誰なのでしょうか? そのしるしは何でしょうか?」
(するとヌイトは、かがみこみ、青い炎を揺らめかせ、すべてに触れて、すべてにしみ込んで、愛しい手は黒い大地に、しなやかなからだは愛で弓なりに、やさしい足は小さな花のひとつも傷つけず、こう答えた。)
あなたにはおわかりのはず! そのしるしはわたしのひかり、絶えなく続くものを知るこころ、いつどこにでもあるわたしのからだ。

27.(そして司祭は、彼女の愛らしい眉に口づけ、甘く香り立つ汗の香水の中、彼女の光の露を全身に浴び濡れて、空間の女王に答えた。)「ああヌイト、天の絶えなきものよ。人々があなたをあるものではなく、ないものとして語り、ついには口にさえしなくなりますように。あなたがあるかぎり、永遠に。」

28.かすかでうっとりするような、星のひかりをささやく、ないもの、だけどふたり。

29.わたしは愛のため、いつかひとつになるために、別けられているから。

30.これは世界のはじまり、別けられていることのいたみはなんでもないわ、とけていくよろこびがすべて。

31.とんちんかんな人たちとその苦しみは、気にする必要はありません。彼らは少ししか感じない。少しの苦しみは、少しの喜びでおあいこ。だけどあなたは選ばれた人。

32.わたしの預言者についていきなさい。わたしを知るという試験をやりぬくの。わたしだけを探し求めなさい。そうすれば、わたしの愛のよろこびがあなたをあらゆる痛みから救うでしょう。本当にそうなのです。わたしの全身、わたしの聖なる心臓と舌、わたしが与えることのできるすべて、わたしがあなたに望むものすべてをかけて、そう誓います。

33.(すると司祭はぼう、となって、天の女王に言った。)
「わたしたちのために、試験を書き記してください。儀式を書き記してください。法を書き記してください!」

34.(しかし彼女はこう答えた。)
試験は書き記しません。儀式は半分だけ教えて、半分は隠しておきましょう。法はみんなのもの。

35.あなたが書き記すこのおはなしが、法の3つの書。

36.わたしの書記官、アンク・アフ・ナ・コンス、王子たちの司祭よ、この書の一文字たりとも変えてはいけません。だけどまちがいのないように、ラ・ホオル・クイトの知恵によって説明するのはかまいません。

37.また、真言と呪文、魔法とおまじない、杖の術と剣の術を、学び、教えなさい。

38.教えなくてはなりません。だけど、試験は厳しくしてもいいでしょう。

39.法のことばは「セレマ THELEMA」です。

40.わたしたちをセレマイトと呼ぶならば、それは間違ってはいないでしょう。ことばをしっかり調べるならば。そこには隠者、恋人たち、地の人間という3段階があるのだから。あなたの意志を為しなさい。それが法の全てです。

41.罪のことばは「しばり」です。人よ、妻が望むなら、拒まないで。恋人よ、あなたが望むなら、往きなさい。別けられたものをひとつにするものは、ただ愛だけ。そのほか全てはのろいなのです。のろわれしものはずっとのろわれてればいいわ、地獄みたいにね。

42.しばられ、嫌みばかりをいう人たちは、ばらばらなままにしておきなさい。あなたのすべても。あなたは、あなたの意志を為すこと以外になにも権利を持ちません。

43.そうすれば、だれもあなたをしばりません。

44.目的を忘れず、結果にこだわらないきれいなこころは、いつでも完璧なのだから。

45.完璧と完璧を足しても、ひとつの完璧になるだけ。いいえ、無になるのかも!

46.無はこの法の秘密の鍵。ユダヤ人はそれを61と呼びます。わたしはそれを8、80、418と呼びます。

47.だけど彼らとははんぶんこ。だから、あなたがひとつにして。すべてが消えて無になるように。

48.わたしの預言者は、1、1、1のとんちんかん。それって雄牛じゃないかしら?ここでは無ってことかしら?

49.儀式も試験もことばもしるしも、みんな今では役立たず。ラ・ホオル・クイトは神々の春秋分点で東の座に就きました。それぞれひとりのアサルとイサは一緒にしておきましょう。だけどそれはわたしには関係ないこと。アサルを崇めて、イサはくるしむ。秘密の名前と輝きまとう、ホオルこそが伝授の主。

50.司祭の仕事について言っておきます。みて、1つのなかに3つの試験があり、3つの方法で与えられるかも知れません。ぼんやりさんは火をくぐり、しっかりさんはもっと賢く、選ばれた高貴な人々はもっとも高く。そうしてあなたは星と星、団と団を得るでしょう。お互い知らないものどうしのままで。

51.ひとつのお宮に4つの門。お宮の床は金と銀。ラピスラズリとジャスパー、不思議な香りのお香、ジャスミンとバラ、死の紋章。彼に4つの門を順番に、それとも一度にくぐらせて、お宮の床に立たせましょう。沈んでしまわないかって? ああん、ほら!戦士よ、あなたのしもべが沈んでしまったらどうする? 実はどうとでもできるの。だから気高くしていなさい。きれいな服で着飾って、おいしい食事と甘く泡立つワインを楽しむの。思う存分、愛を満たして、満たされて。いつでも、どこでも、誰とでも、あなたの思うがままに、だけどいつでもわたしのために。

52.もしも正しく為されなければ、もしも記号を混ぜっかえして「それは1つだ」とか「それはたくさんだ」とか言うならば、もしも儀式がわたしに捧げられなければ、、、ラ・ホオル・クイトの怖いおしおきを、覚悟するべきね。

53.こうして世界は生まれ変わるの。わたしの妹、小さな世界、わたしの心臓とわたしの舌を、わたしがキッスを授けるものへ。そしてね、書記官で預言者であるあなた、あなたが王子さまたちに仕えていても、あなたは慰められも許されもしないわ。だけど、ひかりはあなたのもの、そして地上のよろこび。いつでも、わたしに。わたしのために。

54.一文字のかたちさえも、変えてはだめ。預言者よ、あなたはそこに隠された不思議の全てをみることはできないのだから。

55.あなたの中から生まれるこども、彼こそが不思議の全てをみるでしょう。

56.彼は東から、それとも西からやってくる?そんなことを期待してはだめ。彼は誰も予想しなかったお宮からやってきます。アウム!どんなことばも大切で、どんな預言者も本当です。彼らはほんの少ししか理解していないとしてもね。方程式の前半分は解いて、残り半分は放っておきなさい。それでもあなたは全てを明るいひかりのなかに保ち、全部ではなくとも一部を闇のなかに保ちます。

57.星々の下で、わたしを喚んで。愛こそ法なり、意志の下の愛こそが。とんちんかんが、愛を間違えないように。愛といってもいろいろあるからね。鳩もいれば、蛇もいます。しっかり選んで! 彼、わたしの預言者は、砦の法を知ることと、神のお宮の偉大な不思議を選んだわ。

わたしの書のこれら古き文字は全て本当です。だけどツァダイは星ではありません。これもまた秘密なのです。わたしの預言者がそれを賢い人たちに知らせるでしょう。

58.わたしは想像もつかないほどのよろこびを地上にもたらすわ。「信じる」ではなく「確信」を、生きてる間中、死の瞬間まで。言葉にできない安らぎ、休息、ひかりを。生け贄なんて、いりません。

59.わたしのお香は樹脂豊かな木とゴム。血なんて含まれていないわ。わたしの髪は永遠の木だもの。

60.わたしの数字は11。わたしたちみんなの数字。真ん中に円を持つ、5つの点を結んだ星、その円は赤。わたしの色はみえない人にとっては黒、みえる人には青と金にみえるわ。わたしを愛してくれる人々には、秘密のひかりを授けもしましょう。

61.だけど、一番大切なことは、わたしを愛すること。砂漠の星空の下、わたしに向かってお香を炊いて、きれいなこころでわたしを喚び、その中で蛇の炎が燃え上がるなら、わたしの胸でほんの少しだけ、あなたを休ませてあげましょう。たった一度のキッスのために、全てを差し出したくなるでしょうね。だけど、ほんの一粒のちりをも差し出した瞬間、あなたは全てを失うでしょう。たくさんのいいものと美しい女たち、スパイスを集めなさい。きれいな宝石を着飾りなさい。地上のどんな国よりも輝かしく、誇らしく。だけど、いつでもわたしへの愛のために。そうしてくれると、わたしはうれしい。あなたに厳かに命じます。薄いローブと見事な王冠を身につけて、わたしの前に来て。わたしはあなたを愛しています!あなたが恋しい!青色でも紫色でも、ヴェールに隠されていても艶やかであっても、あらゆる紫色のよろこび、どうしようもないほどに目を回しているわたしは、あなたが欲しい。翼をつけて、あなたの中のひかりのとぐろを解き放って。来て!

62.あなたと会っている時はいつでも、わたしの秘密のお宮で、はだかで、よろこびにふるえ、燃えるような瞳の女司祭に、みんなのこころの炎を喚び起こす、愛のうたを歌わせましょう。「わたしに!わたしのもとに!」

63.せつなくてたまらない愛のうたをわたしに!燃え上がる香をわたしに! 宝石で着飾ってわたしのもとに!乾杯をわたしに!わたしはあなたを愛している!愛しているの!

64.わたしは青いまぶたの黄昏の娘。艶やかに輝くはだかの夜空。

65.わたしに!わたしのもとに!

66.(そうしてヌイトは去っていった。)

 

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