Works


[List] [Archive]

About Aleister Crowley, アレイスター・クロウリーについて

ほうのしょ

Liber AL vel LEGIS (Colloquial Translation) [2012]

 


第3章

ほんやく:樹くん(小学2年生)

 

1.アブラハダブラ!ラ・ホール・クートのおでまし。

2.おうちはこっち、あっちじゃない。しらないことば。もじはきえたよ。なんにもないよ。ごようじん!そのまま!ラ・ホール・クイトのじゅもんをさけべ!

3.わたしはけんかとしかえしのかみ。けんかもしかえしもめったになし。

4.おにがしまには

5.とりでをきずき、

6.せんそうきかいをてんこもり。

7.せんそうきかいはぼくがあげるよ。

8.それでとつげき!てんかむてき。

9.かくれろ!たいきゃく!とびかかれ!たたかえ、せいぎのおきてによって。あがめよひみつのおみやにむかい。

10.あかしのステーレ、みずからあかす。てにいれかざれ、ひみつのへやに。おへやはいつもきれいにね。それこそとわのあなたのキブラ、いつまでたってもピカピカで、どんどんきれいにあざやかに。ガラスのとびらにかぎがかけて、せかいにあかしをたてましょう。

11.それはあなたをあかすもの。とやかくいってるばあいじゃないの。せいふくせよ!それでじゅうぶん。しょうりのみやこのちらかったおへや、そこからぬすみだすのです。あなたがあがめてひろめなさい、よげんしゃよ、このむこのまぬかかわらず、きけんでめんどうくさいこと。ラ・ホール・クーはあなたとともに。わたしにささげよ、ほのおとち。つるぎをかかげ、やりかまえ。きれいなおんなにつるぎをもたせ、わたしのなをもてちをながさせよ。おかしなやつらをやっつけろ。いまだせんしよとびかかれ、やつらのにくにくらいつけ。

12.ぎせいのうしはおおきくちいさく、ひとりのこどものそのあとで。

13.だけどいまではありません。

14.そのときがくればわかるでしょう、けがれなきけものと、そしてかれのこいびとスカーレットよ!

15.そしたらあなたは、かなしむだろう。

16.やくそくなんてどうでもいいよ。のろいをうけてもおそれるな。あなたたちでもすべてはしらない。

17.なんにもおそれることはなし。ひともさだめもかみさえも。おかねもわらうばかどもも、てんとちとじごくのちからもおそれるな。ハディートがあなたのひかりであるように、ヌーがあなたのかくれがです。わたしはつよさ、ちから、きらりとひかるぶきのかがやき。

18.なさけのこころはいりません。なさけをかけるものあらば、はりつけごくもんあのよいき。ようしゃしないぞ、とびかかれ!

19.やつらがおそれるステーレは、あらくれどものいまわしさ。だけどそのなをしらべてみれば、あなたにとって718。

20.なぜかって?「だから」がおっこちちゃったから。にどとふたたびそこになし。

21.わたしのにがおえ、ひがしにおいて。あなたがしってるにがおえと、だいたいおなじにがおえを、わたしがあなたにみせるから、あなたはそれをかいなさい。そうするときが、いつかくる。

22.ほかにもおえかき、たくさんおいて。わたしをかこんで、ささえるように。すべてをとうとくたいせつに。かれらはわたしをかかげるしもべ。わたしはあなたのめにみえて、あなたのあがめをうけるもの。だけどしもべはひみつです。それはすなわちけものとはなよめ、しけんXのごうかくしゃ。なんだこれ?いつかわかるよ。

23.こなとはちみつ、ワインのおりに、オリーブオイルとアブラメリン。まったりこくある血をまぜて、わたしのすきな、いいにおい。

24.いちばんいいちは、まいつきの。つぎにいいのはこどものち。てんのつかいのちでもいい。それもないならやつらのち。それもなければこまったな、おぼうさんとかしんじゃのち。さいごはどんなけもののちでも。

25.もやして、ケーキをつくりましょう。わたしにささげてたべなさい。ケーキをわたしのまえにおき、まいにちいのりをささげれば、かぶとむしとかみみずとか、せいなるしもべがやってくる。

26.やつらのなまえをむしたちに。むしたちてんにめしましょう。やつらはたおれる、めのまえで。

27.それをたべるとひゃくにんりき。ふしぎなきぶんになるでしょう。

28.けんかもつよくなるでしょう。

29.わたしのまえにおいといて。わたしがちからをさずけます。

30.わたしのおみやはしんちゅうに、きんとぎんとをやきつけて。

31.やさしいおとながやってきて、あなたにきんをさずけます。

32.きんからはがねをつくりなさい。

33.おそらをとぼうか、やっつけようか。

34.あなたのだいじなおみやなら、ずっとだれにもみつからないわ。ほのおとつるぎがこわしにきても、みえないおみやはこわされず、イクイノクスのおわりのひまで、ずうっときれいなままにある。そのときフルマキスがくるよ、にほんのつえをたずさえて、わたしのぎょくざをうけつぐわ。あらたなよげんしゃあらわれて、そらからねつをふらせます。あらたなおんながつれてくる、みんなをうっとりさせるへび。あらたなかみのみこころと、けものはこっそりはいりこむ。きれいなたまもつしさいのなかに。あらたないけにえおはかにそなえ、あらたなおうさまやってくる。そのときたかのあたまをもったふしぎなあるじはわすれられ。

35.ホール・パ・クラートあるいはラ・ホール・クイト、つまりヘル・ラ・ハのことばのはんぶん。

36.(よげんしゃはかみにむかってこういった)

37.あなたをたたえてうたいます:

 

 われこそテーベのあるじなり。
  ふしぎなこころをさずかった、メントゥのかたりて4ばんて
 そらのおおいをとりはらえ、
  ほんとのことばをかたってしんだ、われはアンク・アフ・ナ・コンスなり
 われはなんじをしょうかんす、われはなんじにけいれいす
  おお、おんみラ・ホール・クイトよ!

 すごいがったい、われみたり
  なんじのいきのちからづよさよ
 たかみにありておそろしいかみ
  なんじはかみとしをつくり
 なんじのみまえにひれふせさせる
  われは、われはなんじをしょうさんす

 ラーのぎょくざにあらわれよ!
  クーのゆくみちきりひらけ!
 カーのゆくみちてらしだせ!
  クハブスのみちどこまでも!
 われをかりたて、あるいはとどめ
 アウム!われにてみちみちよ!

 

38.なんじのひかりはわがうちに。あかくもえたつそのひかり、なんじがあたえしつとめをはたす、わがてのうちのつるぎのごとく。われはつくらんひみつのとびら、なんじのしほうのみちつながん。(これがおいのりのことばです。あなたがかいたとおりです。すなわち:)

 

 ひかりはわれのものなりて
  こうせんわれをやきつくす
 ラー、トゥム、ケフラとアハトール
  そのみやみやにつうじんと、
 われはつくりし、ひみつのとびら
  われはなんじのテーベのたみ
 おおメントゥよ、なんじのよげんしゃ
  アンク・アフ・ナ・コンスなり!

 ベス・ナ・マウトにむねおどらせて
  タ・ネクのちえにてじゅもんをつづる
 ヌイトよ、ほしぼしきらめいて
  ハディート、はばたくひかりのへびよ
 われはなんじのみやづかい
  ラ・ホール・クイトはわれとありなん

 

39.これらすべてをかきとめて、どうしてこんなになったのか、それもあわせてかきとめて、ほんにまとめておきなさい。かみとインクでたくさんつくり、いついつまでものこるよう。かかれたとおりのことばにくわえ、ひみつのことばがそこにある。あなたのせつめいつけくわえ、「ほうのしょ」としてまとまった、てすきのかみにあかとくろ、うっとりするほどきれいなほんを、だれでもみんなにあげなさい。いっしょにごはんをたべるとき、ほうをみんなにさずけなさい。そのしゅくふくにさずかるも、さずからざるも、うんしだい。きっとそれほどおおくはいないが、とにかくすばやくやりなさい。

40.せつめいするのはどうやって?それはかんたん、あなたのなかにハディートが、もえるこころであなたのペンを、すばやくただしくうごかします。

41.あなたのカアバにおへやをつくり、そこでしごとにはげみなさい。すべてをただしく、てきぱきと。

42.しけんはあなたがかんとくし、めくらのものだけのぞきなさい。なかまはずれはいけないけれど、うらぎりものはゆるさない。わたしはラ・ホール・クイトなり。しもべをまもるつよきもの。うまくいくこと、それこそあかし。とやかくいってはいけません。きもちをかえたり、おしゃべりしすぎもいけません。あなたをわなにかけようと、あなたをひっくりかえそうと、たくらむやつらにたいしては、なさけようしゃはいりません、てっていてきにやっつけて。うっかりへびをふんだなら、どうなることかごぞんじのはず。へびよりもっとおそろしく、やつらをぎゃふんといわせましょう。きょうふにおののくやつらのかおに、わらってつばをはきましょう。

43.スカーレットもご用心。あわれみ、どうじょう、おもいやり、そういったものがこころにうかび、おもいでばかりとたわむれて、わたしのしごとをやめるなら、わたしのおしおき、かくごをし。かのじょのこどもをいただいて、かのじょのこころをさびしくし、みんなのなかからつまみだす。みじめなきらわれものとして、いやしいおんなにふさわしく、しめったうすくらがりのなか、さむくてはらぺこさようなら。

44. スカーレットはけだかいおんな!わたしについてくるのです!かのじょにいたずらさせましょう!かのじょにこころはいりません!かのじょはおてんば、いけないおんな!ドレスにほうせきかざりたて、おとこたちみなこいをする!

45.そのときわたしはかのじょをだいて、ちからのきわみにたたせます。ちじょうのどんなおうよりも、つよいこどもをうませます。かのじょによろこびあふれさせ、うっとりするほどうつくしい、ヌーのぎしきをみせましょう。かのじょにハディートおしえましょう。

46.わたしは40ばんだいのたたかうあるじ。80ばんだいはわたしにひれふす。わたしはあなたをみちびこう、つきせぬえいこう、よろこびに。わたしはあなたのぶきとなり、たのしくやつらをやっつける。うまくいくこと、それこそあかし。ゆうきをもてば、ひゃくにんりき。すすめ、わたしのちからとともに。にどとふりむくことのなく!

47.このほんは、いろんなことばでかきなさい。けものがかいた、もとのことばをいつでもそえて。ぐうぜんのようにみえるけど、もじのかたちやばしょさえも、けものもしらないふしぎがあるの。それをしらべてみようだなんて、けものにおもわせないように。これまでいわなかったけど、あとであるひとやってきて、すべてのかぎをみつけます。ここにひかれたせんがかぎ。しかくくなってしまったまるも、かぎだよ、そしてアブラハダブラ。へんだね!かれのこどもになるよ。かれがやろうとしただけで、あっというまにおっこちる。

48.ことばのふしぎもこれでおしまい、ぼくはせいなるばしょにいく。

49.あらゆるかみにきばをむく、ひみつの4じゅうことばのなかに、ぼくはいる。

50.あっかんべー!あっちいけ!きらいだよ!

51.ぼくはたかのあたまをもってるからね。じゅうじかのあいつのめをつくよ!

52.ぼくのつばさをはばたかせ、モハなんとかのかおをたたくよ!

53.インドじんもおぼうさんもモンゴルじんもディンも、ぼくのつめでひっかくよ!

54.バーラスティ!オムペーダ!げっぷまじりのおとなえもんくに、つばをはくよ!

55.きよらかマリアをくくりつけ、わっかのうえでいじめよう!すましがおしたかのじょのなかまも、みんないじめてやればいい。

56.きれいなものとか、あいのためとか、そういうおすましれんちゅうも!

57.よわむしたちも、いじめよう。たたかいもせずあそんでばかりのせんしたち、とんちんかんも、いじめよう!

58.するどくほこりたかきひと、りっぱであたまのいいひとは、きみたちみんなきょうだいだ!

59.きょうだいみんな、ちからをあわせてたたかおう!

60.「やりたいことをやれ」それよりとうといきまりはないよ。

61.ラーのぎょくざにいるかみの、そのことばにはおわりがある。たましいの「はり」がかるくなる。

62.ぼくにしつれいなきように!つらいしけんをくぐりぬけ、しゅくふくうけてぼくのもとに!

63.とんちんかんには「ほうのしょ」とそのせつめいはわからない。

64.さいしょのしけん、くぐりぬけると、ぎんになる。

65.ふたつめのしけん、くぐりぬけると、きんになる。

66.みっつめのしけん、くぐりぬけると、おいしいみずのいしになる。

67.よっつめのしけん、くぐりぬけると、こころのほのおのはげしいひばなに。

68.それはとってもきれいだよ。きれいじゃないね、なんていうのはうそつきばかり。

69.うまくいくよ。

70.ぼくはたかのあたまをもつちんもくとちからのあるじ。あたまかざりはよぞらをおおう。

71.ばんざい!せかいのはしらのふたごのせんし!きみたちのでばんはもうすぐさ。

72.ぼくはちからのにほんづえ、コフ・ニアのちからのつえのあるじ。ひだりてはからっぽさ。うちゅうをひとつ、こっぱみじんにしたからね。

73.いちまいいちまい、みぎからひだりへ、うえからしたに。ごらん!

74.ひみつのほまれ、わたしのなまえにひかりあり、よるのたいよう、そはむすこ。

75.これでおしまい、アブラハダブラ!

 

  法の書は書き記され、
   そして隠される。
    Aum, Ha.

 

[第1章][第2章][第3章][補記][付録:日拝][付録: 食前問答]

Japanese translation, 2012 Copyright © 2012- 月刊23曜日 All Rights Reserved.

 

 

 

[List] [Archive]